カテゴリー「2008ヨーロッパ旅行記(5/29-6/27)」の41件の記事

2008.06.29

フェルメールに終わる旅

6月25日

アムステルダム2日目、飛行機の出発は18:10なので宿に荷物を預けて、ゴッホ美術館と国立美術館に出かけました。
私は以前一人でアムステルダムに来たときに一度どちらも見ているのですが、前回は見落としたのかなかったのか、気付かなかった作品がありました。国立美術館のフェルメール「牛乳を注ぐ女」です。国立美術館にはレンブラントの「夜警」があり、これは1室の壁一面を占める大作ですが、この「牛乳を注ぐ女」はまた、想像していた大きさよりもさらに小さな作品でした。diamond

小さな小さな作品なのに、この時代の他の画家と比べてそこだけぽっと明かりが射しているかのように、ほのぼのと明るい作品です。そしてその作品の中でさらに一点、壺から注がれるミルクのしたたりがいっそう際だって白く光っています。絵全体は静けさが支配しているのに、そのミルクだけはしたたる音まで聞こえそう。shine

この旅の最初の滞在地デンハーグで見た「真珠の耳飾りの少女」。その耳飾りの真珠が同じように、重さでぽとりと落ちてしまいそうにことさら白く光っていました。
そして旅の最後にまたフェルメール。
今回の旅、特に意識したわけでもなく、フェルメールに始まりフェルメールに終わった旅でした。lovely

実はインドネシア料理に終わった、、。アムステルダムの本格的インドネシア料理、おいしかった~!

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アムステルパーク薔薇園

(夫のパソコンからなんとか引き出せたので、空白のアムステルダム二日間をアップします!)

アムステルパーク薔薇園

Amsterpark, Amsterdam, Holland

6月24日

これはどうしようかなあ、書かない方がいいんじゃないかな、あんなに驚異の薔薇園を次々見たあとでは、、、。
という気持ちになってしまう薔薇園でした。

アムステルパーク入り口に着いて薔薇園を聞いたところ、あの生け垣の向こうにあるという話。生け垣の向こうに行くと、ふむふむなるほど、薔薇園の始まりを思わせるちょぼちょぼした薔薇の植栽が。で夫と二人、その先をどんどん歩いて行きましたがとうとう薔薇園は現れず。じゃああのちょぼちょぼしたベゴニア花壇のような植栽が薔薇園だったんだ!とある意味驚きの薔薇園でした。

薔薇の株がどれも高させいぜい30cmくらい。今が花盛りの時らしく、確かに花は付けていますが、小ぶりの赤花で修景用薔薇の一種でしょうか。その赤薔薇以外にも植えられていますが、種類はせいぜい数品種くらいのもの。形ばかりにつる薔薇が誘引されていますが、枝ぶりも悪く、悲しくなるような育ち具合でした。

アムステルパーク薔薇園

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アムステルダムということで気候が厳しいのでしょうか。Img_0008
確かに北海道の厳しい冬が終わり春を迎えるたびに、凍害で年々貧相になる株に北国の限界を感じる時があります。
でもアムステルダムのこの薔薇の株は、凍害にあったとは思えない。
つる薔薇のシュートは本数は2,3本ながら、あくまでも青々とすっくりと伸びています。
北海道ではところどころ、凍害の跡の茶色の斑点が出てしまいます。

ただし、ふと思い出しました。
同じオランダのデンハーグの薔薇園。手入れはよく薔薇園も立派でただ花の開花時期よりも早かったため盛りを見られず残念でしたが、やはり薔薇の株は小さく、つる薔薇の成長ぶりも良くなかったことを。
凍害とは別ながら、やはり薔薇の成長が難しい気候条件なのでしょうか。
それでもデンハーグのB&Bのオーナー夫人が「先週も行ってみたけどまだ開花してなかったわ」と薔薇の開花を心待ちにしていたのに較べて、このアムステルパークの薔薇園の人気もないさみしさは際だって対称的でした。

こんな刈り込みが得意な公園でした

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2008.06.27

ただいま帰りました!

6月27日

みなさま、さきほど帰ってきました!
この空白の2,3日、まだアムステルダムでぶらぶらして居りました。
そのレポートはダウンした夫のパソコンの中。復元できるようならアップするつもりですが、できないようならまいっか、というくらいの気の抜けたアムステルダム滞在でした。思えば私は薔薇園めぐり終了と共に燃え尽きてしまいました!ってほど虚脱感でもないんですが、でもそれがこの旅の原動力になっていたことも確かです。それもこれも応援してくださっていたみなさまのおかげ。
この拙い薔薇園レポートをここまで読んでいただき、本当にみなさま、どうもありがとうございました。happy01

昨夜はまたソウル経由の帰国だったのでホテルの近くで韓国焼き肉。restaurantこの1ヶ月、ユーロ高をひしひしと感じた身には、韓国の物価はとてもお得感があります。二人でたっぷりの焼き肉(サムギョッサルという豚三枚肉ですが)を食べて1600円。ホテルは1泊(二人で)9000円。(行きの韓国のホテルはさらにお得で6600円だった!)

今回のヨーロッパ旅行は、経済的に経済的にと心がけていた割には、ユーロ高のせいでやっぱり何かと割高でした。
パリで飲んだスターバックスのキャラメルマキアート、トールで4.7ユーロ。カプチーノも3.7ユーロ。1ユーロ170円とすると、それぞれ799円、629円よ~sign01
いくらパリだからって、周りの人たちは800円のコーヒーを飲んでる顔はしてない(どんな顔?)。せいぜい日本と同じ410円、360円のキャラメルマキアート、カプチーノを飲んでる顔をしていました。すべてこんな感じで、今1ユーロは換算上は170円ほどですが、実際のヨーロッパの人たちは1ユーロ、100円感覚で暮らしている気がずっとしていました。
黒板にチョークで書かれたお得なランチ。たいてい10ユーロ。私達は「ランチで1700円かあ」と覚悟の出費なのですが、現地の人はお気楽に注文しています。これも1000円感覚なら、なるほどって感じ。ユーロ高のこんな時期にはヨーロッパに行くべきではなかったのかも~。wobbly

韓国に戻ってきて、やっと私達の経済感覚に沿ったお得感。
次に行くときはもっと円高の時にしなくちゃねー。そしてそれまでにまた旅費を貯めなければー。moneybag

さらに泣ける話をもうひとつ。実は夫が先ほどから風邪を引いてダウンしてしまいました~。
(昨日サムギョッサルを食べてるときはまだ元気だったんだけど。)
今回、タクシーを使ったのはHex城のみ。
現地の交通手段をいち早く把握して、どこに行くにも公共の交通機関busで行けたのは、乗り物大好きな夫のおかげ。
交通網を把握するだけではなく、自動販売機をにらんでいるうちに割安切符も把握して、4回券、一日券、48時間券などを駆使しました。
「薔薇好き妻のわがまま歩き」をいかにお得に歩くかを精魂こめて考慮工夫し、とうとう最後に疲れきってしまったんでしょう~。
本当に夫にもお疲れさま~です。せめて溜まった洗濯物を一気に盛大に洗い上げますからね~。

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2008.06.25

ちょっと泣けるいい話

6月24日

すみません!

これもアップできるか不安ですがやってみます!

パソコンがダウンしましたー。

最後の最後まで、よくがんばってくれました。

旅行記を始め、グーグル検索、宿の手配、写真の取り込み、、、。

でも昨夜、まったく復帰せず、今日、熱が冷えたようでかろうじて立ち上がったので書いています。

最後の最後にダウンだなんて、泣けるわあー。もう古いPanasonicのB4型くらいのノートパソコン。旅立ち前から調子悪かったので、USBメモリでバックアップしながら使っていました。この夫のパソコンに今回の旅行の功労賞をあげましょうー。

ということで、旅行記の続きはまた帰るまでお待ち下さい。

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2008.06.24

旅のちょっと笑える話

6月23日 アムステルダムにて

もう旅もほとんど終わりに。書くネタも無くなってきたので、旅のこぼれ話を。bleah

エレベータ閉じこめられ事件や、列車乗り間違え事件の他には特に大きなトラブルもなく、本当に今回は穏やかにつつがなくこの長い旅を続けることが出来ました。
(過去には「シアトル60年ぶりの大雪snowに遭遇旅行」なんてのがあって、夫と二人、その日の食事がハンバーガー1個ということがありました。それも夫が60cmの大雪の中、足にゲートル代わりにごみ袋を巻いて、唯一空いていた店で買ってきた。)

なのでトラブルではなく、ちょっと笑える話をいくつかご紹介します。notes

その1.
旅行前に自由旅行者のバイブル、「地球の歩き方」を買おうと検討。でも売っているのは07-08年版で、08-09年版は6月上旬に出るという。
フランス版はかろうじて間に合って、しかもユーレイルグローバルパスのおまけで新版が手に入りました。ラッキー!
でもドイツ版はやっぱり新版はなし。5月末に旧版を買うのはむなしすぎ。
ということでドイツは自力で歩こう!とこの時点では意欲的だった私たち。

ところがパリで宿の手配とインターネットに苦労して、最後は「地球の歩き方フランス版」のお世話になりっぱなし。(宿も日本語ネットカフェも。)
やっぱりドイツも「地球の歩き方」なしには生きていけないと、パリのど真ん中の日本書店を見つけるや、飛び込んでしまいました。run
日本だと1800円で買える「地球の歩き方」。
パリのど真ん中で結局旧版を4000円で買いました、、、。とほほ。weep

でもドイツでも大活躍の「地球の歩き方」でした。まだまだ自立出来ないなあー。

その2.
薔薇園めぐりが今回の目的。
事前に調べられることは調べたつもりですが、住所だけ分かっていてもなかなかたどり着けないのが広大な公園の中にあるヨーロッパの薔薇園。公園の端と端では地下鉄3駅も離れていたりする。
(って薔薇園を見に行こうって人自体、だいたいマイナーなのよね、きっと。インフォーメーションで聞いても「?」なことが多い。)

夫がそのうち面白いことを始めました。
グーグルアース検索です!flair
住所をGoogle earthに打ち込んで夫、
「ここにある!」
それがですねー、打ち込んだだけではみつからないのです。
そこはたいがい一面緑の公園。
そこからが夫の編み出した「必殺薔薇園探し」。scissors
「なにやら円形の、なにやらカラフルな地域」を上空偵察。
実際かなりの確率で当たります!
バーデンバーデンの2つの薔薇園はこの方法でみつけなければたどり着けなかったでしょう。

でも今朝アムステルダムの薔薇園探しをやったところ、拡大したら、単にカフェのパラソル群でした、、、。ng

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ケルン再訪

ケルン大聖堂

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6月23日

6月上旬ベルギーからドイツに初入国した街、ケルンにまた戻ってきました。
前回はシュトゥットガルトへの列車の乗り換えのため、一時降り立っただけ。
その折、駅前広場に出て後ろを振り返ったとたん、二人で口をあんぐり。かのケルン大聖堂が中央駅の隣りにそびえ立っていたからです。
くっきりとした青空を突き刺すようにそびえ立つ、ドイツ一大きなこの大聖堂の偉容は私たちの度肝を抜くのに充分な迫力。その時は時間がなかったのですが、帰りにはまたぜひ来なくては!と強烈に印象づけられました。

そして昨日、ドイツ最後の夜をこのケルンで迎えました。
ホテルに荷物を置き、さあ夕食に行こうとロビーに下りたとたん、また二人で口をあんぐり。
先程までの薄日さす好天が、猛烈な雷雨に変わってしまったからです。
この雨がやむまで待とうと部屋に戻ると雨足は尚いっそう激しくなりました。
ピカっと光る閃光。ガラガラと鳴る雷。打ち寄せる波のように暴風にあおられる横殴りの雨に、軒先の人々もなすすべもなく立ちつくしています。そのうち雨はバケツをひっくり返したような一直線に落ちる豪雨に。しばらくして、それもやっと小降りになりました。

Img_0013 さあこの隙に、とドイツ最後の夜はやっぱりドイツの居酒屋で、とケルンビールのお店に。
折しもサッカーユーロ2008準々決勝のイタリア-スペイン戦。
どんなに騒々しくなるかと不安半分、期待半分だったのですが、それが意外にもお客達はシーンと食い入るように画面を見つめ続けています。
どうもイタリアファンらしく、イタリアが不利になるとことさら息を詰めている様子。
サッカーファンの真剣さを見た気がしました。
野次馬としてサッカーを楽しんでいる我々は、おいしく楽しくビールを飲んでホテルへ。Img_0020

すると帰った途端、また豪雨。また雷鳴。
まったくケルンという街は、私たちの度肝を抜いてくれます。
(この夜の列車は軒並み遅れて、行き帰りに通った駅は大混雑でした。)

今日、アムステルダムへ向かう前に、このケルン大聖堂を訪れました。
ちょうど12時のミサが始まり、聖堂の大天井いっぱいにパイプオルガンの荘厳な音色が響き渡ります。私たちのドイツ旅行も有意義に、そして無事に終わったなあとオルガンの音色を聞きながら、自然と感謝と感動の気持ちがあふれました。Img_0028

追記:
イタリア-スペイン戦は結局PK戦の末、スペインの勝利。
PKを2つ取られたイタリア、選手たちは顔もあげられず。あの店のお客もきっとがっかりしてるなあ。

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2008.06.23

風に吹かれてライン川下り

ライン川下り、私たちの乗ったフェリー

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6月22日

とうとう私たちの旅も残り時間秒読みになってきました。
「まだ終わりたくないー」と毎日ぼやく私。

でも確実に日は過ぎて、ライン川の流れとともにドイツを去る日が近づいてきました。
そうです、今日はライン川下り。Img_0005        ネズミ塔

リューデスハイムの船着き場にはもうたくさんの観光客が船の到着を待っています。
あまりの人に夫は1時間遅らせようかと。でもなんとなく乗っちゃいました。

ラインシュタイン城

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案の定大荷物を荷物室に仕舞ってから私たちがデッキに出てみると、もうチェアもないどころか座れそうな階段にも人がびっしり。
やっぱり遅らせた方が風情があったかな。
古城を撮ろうにも必ず人の頭が写ってしまう状態で、昨日列車から撮っていた夫は正解。まいりましたー。

                   シェーンブルグ城Img_0045

見所はリューデスハイムからザンクトゴアール。この間に有名な古城もひしめきローレライの岩場も見られるというので、その間のチケットを買っていた私たち。

ローレライの岸壁

Img_0054

ザンクトゴアールで多くの人(日本のツアー客が大半でした)が降りていくのを見て「もう少し乗ろうか」とチケットをコブレンツまで延長してもらいました。これが出来るのがフリーの旅行の醍醐味。コブレンツまでゆったり2時間の船旅延長です。

案の定、がらがらになったレストランでゆっくりお茶。Img_0069
リューデスハイムでは飲みそびれたリューデスハイム・コーヒーとアプフェルクーヘンとベルギーワッフル。甘いものが苦手な夫もドイツのケーキ類は甘さ控えめで、最近では食べるようになりました。
リューデスハイム・コーヒーは角砂糖にブランデーを注ぎ火を付け、そこにコーヒーを注ぎさらにクリームをたっぷりのせたコーヒー。濃厚なブランデー味はさすがに私には少々きつくて酔いそうになったので再びデッキへ。0070a

デッキは川風が渡り、暑い日なので(カッセルは今日29℃だとか)、外にいるのがとても気持ちいい。
見所の古城も少ないため(?)心騒がせることもなく、ゆったりのんびり川下り。
いいなあー、忙しい旅だったからのんびりするなあー。このままずっとゆられていたいなあー。Img_0025

、、、と、あれ?あそこに見えるのは薔薇園!

Img_0083
コブレンツの手前、ブラウバッハの船着き場にはまぎれもなく立派な薔薇園が。
よく読むと「地球の歩き方」にも載ってる!ふ、不覚だった、、、。Img_0085
フェリーからせめて通り過ぎる薔薇園をカメラに納めました、、、。

Img_0089 なんとマルクス城のふもとに薔薇園があったのです!

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ライン川上り列車

6月21日


ドイツでし残したこと、それはライン川下り。
それをしなくちゃとわざわざライン川を列車で上り、リューデスハイムにやってきました。
ドルトムントを出発して2時間、ライン川下りの終着点でもあるコブレンツに到着。リューデスハイムまではまた列車を乗り換えて1時間。Img_0035

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このコブレンツ、リューデスハイム間はライン川下りの見所満載の場所、列車からでもラインのゆったりとした流れと両岸の岩場にふいに現れる古城を十分に楽しめます。
私は薔薇園めぐりのノルマ(!?)が終わった達成感と脱力感でお昼寝タイム。Img_0021
夫はというとまたしても夫の好きなローカル列車の上に、次々変わるライン川の景色におおはしゃぎ。明日も船からしっかり見られるんだからそんなにはしゃがなくても、とゆっくりお昼寝したい私。

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ホテル Lindenwirt

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案の定、ホテルに入った途端に今夫は疲れてお昼寝タイムです。
ここはリューデスハイムのつぐみ横町。小路には観光客があふれ、真昼間なのにどのレストランからも一杯気分のお客たちの陽気な声が聞こえます。夜はまたさらににぎやかになることでしょう。

私たちもたっぷりお昼寝したことだし、夜は飲むぞーbeer(って一杯が限度の私。)

リューデスハイムの丘に登るリフトに乗って

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リフトから見たラインの流れ

                                                                        

これがつぐみ横町!Img_0012

 

夕食はもう一度ホワイトアスパラ、名物ザウマーゲン

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300年前からあるというホテルはステンドグラスも立派

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追記
また最近洗濯をさぼっている夫。
「もう旅も終わりだから洗濯せずに済ますつもりでしょう」
「あたり!」
「でも足りるの?」
「いや足りない」
ってどうする気?ほんとに知らないっと。wobbly

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2008.06.21

ドルトムント、ヴェストファーレン公園薔薇園

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ドルトムント、ヴェストファーレン公園薔薇園
Deutsches Rosarium
Westfalenpark, An der Buschmuhle 3, Dortmund, Germany

地下鉄U45,49Westfalenpark駅下車すぐ
入場料2ユーロ

6月20日
いよいよ私たちの薔薇の旅、最後の薔薇園となったドルトムントのヴェストファーレン公園の薔薇園。あまり期待もせずに訪れたのですが、その比類のない出来映えに夫と私はしばし呆然、動けませんでした。これは驚異の薔薇園、ザンガーハウゼンを越えると結論しました。

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地下鉄Westfalenpark駅を降りて公園まではすぐ。公園に入って薔薇園はどこかしらと歩きはじめるとそれらしい門構え。そこから薔薇園は始まっていました。Img_0024
ひとつひとつテーマ毎に小さく区画され、ロマンティックガーデン、サンクンガーデン、ミニチュアガーデンと続いていきます。


Img_0027 どれも整備され名札も付き、十分な見応え。しかも区画はしだいに大きくなり、コルデスの庭、タンタウの庭となるともう薔薇のブッシュも点在して見るのも走り回るほど。
ドルトムントなんだから、ぜひ薔薇のドルトムントを見なければ、と探したらありましたありました。Img_0088
でもそれ以上の数々の名花の中で探すのもやっと。

    右手の赤薔薇はドルトムント

ようやく区画も終わりかけたようで、そのあたりには見あたらず、じゃあ一休みとカフェでお昼。

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お昼を食べ終わって帰り道、さきほどは気付かなかった薔薇のブッシュがここに、あそこに、遠くにも。え?とあわてて近くの展望タワー乗り場で薔薇園の小冊子(Deutshces Rosarium, 5ユーロ)を買ってみてみると、なんと私たちはまだ薔薇園のちょうど真ん中にしか到達していなかったのです!

そういえばそこら一体はオールドローズの植栽。それも一株一株が大株で、端から端まで歩くのも大変。Img_0004
Img_0094  スタンダードローズばかりを集めた区画。近代薔薇の区画。そして最後の38番目の区画はというと、、、。

 

Rosengarten im Kaiserhainと名付けられたこの区画が驚異だったのです!

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もう区画なんてもんじゃありません。Img_0012_2
ここだけでパリのバガテル、あるいはライレローズの規模。

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そして規模だけではなく、広い芝生はドラマティックに区切られ、あるいはアーチ、あるいは噴水、あるいは高低差をつけた庭を作りそこに色合いも考慮されたつる薔薇、ブッシュ薔薇、ミニバラ、原種薔薇が、薔薇だけではなくいろいろなコンパニオン・プランツと配色よく形良く植栽されているのです。Img_0016


さらに驚くべきことは、そこここに彫刻が置かれて変化を付けているだけでななく、踏むと音程の違う音が出る仕掛け、鳴らすと音を奏でる仕掛け、

奥にドラ、下がっているのはパイプ。これは38番の区画ではありませんが。

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回すと面白い造形となる仕掛けがあちこちに(でも決して景観的にも不自然ではなく)無数に工夫されていたことです。Img_0025_2 なので私たちが居た間にも子供達が広い薔薇園を駆け回り、こうした仕掛けを奏で、さわりながら楽しんでいました。あまりに広い薔薇園なので、子供達が走っても静かに薔薇を見る人の邪魔にもならず、むしろ時々聞こえてくる心地よい仕掛けの音が楽しみな位でした。

ノウサギが芝生に。他にも何匹も。ヤマゲラもリスもいました。

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ザンガーハウゼンを見たときに、確かに規模も品種数も世界一、と心底納得したのですが、このドルトムントの薔薇園を見た途端、世界一の基準は規模や品種数だけでは決められないと実感しました。
薔薇園としての完成度の高さ、薔薇園を越える公園としての完成度の高さ、いろいろな意味で、ドルトムントのヴェストファーレン薔薇園は(私には)世界でも屈指の薔薇園に思えました。

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2008.06.20

ザンガーハウゼン薔薇園

ザンガーハウゼン薔薇園
Europa Rosarium
Steinberger Weg 3, Sangerhausen

6月18日

カッセルから列車で2時間、初めて旧東ドイツの街に降り立ちました。
とはいえ東西ドイツ統一の1989年からもう20年。旧西ドイツ旧東ドイツの違いなど、一旅行者が日帰り旅行したくらいでは全然わかりませんでした。
でも多少、いままでの都市よりは街並みも少し疲れた感じ。痛んだままの古い家がときどき目に付きました。

駅に降りてすぐは、そんなザンガーハウゼンの印象でした。
停まったバスの運転手さんにRosariumに行くか聞くと行くという返事。ちょうど運転手交代の時だったようで、次の運転手に交代。その運転手さん、前の運転手から伝言されていたのか街の中心部で隣のバスに移りなさい、と隣のバスまで私たちを案内してくれました。そのバスに乗りしばらく行くとその三番目の運転手さん、ここだよと合図。降りてからも私たちの行く方向をバスの中から大きく身振りで教えてくれました。
なんと3人もの運転手さんが次々と伝言してくれて、東洋から来た物好きを薔薇園に案内してくれたのです。
ザンガーハウゼン、疲れた街だなんて言ってごめんなさい。

しかもそれどころじゃありませんでした。Img_0031
街中はもうバラ、バラ、バラ。家の戸口にはつる薔薇、歩道にはポール仕立て。

薔薇園に近づくと、いきなり走り去るのは薔薇自動車。横にいるのは薔薇バス。
薔薇園の入り口はカフェや売店がイベント会場のように整備されていて、まるで薔薇のテーマパーク。

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ドイツが東西に分かれた後、西ドイツの人々は、当時からすでに世界最大をうたわれていたこの薔薇園が消えてしまったのではないかと心配していました。でもベルリンの壁が崩れドイツが統一された時、嬉しいことにザンガーハウゼン薔薇園は立派に存続してたのです。それでも東ドイツ時代の商業主義ではない、だから面白みのない薔薇園を私は想像していました。Img_0019_3
ところがこれは大きな間違いだったと遠目に見ても分かりました。

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入場料8ユーロ。
薔薇園の中に入ると人、人、人。
ドイツ語以外にも聞こえてくるのはフランス語、イタリア語、バスで乗り付けるツアー客。これはもう面白みのない薔薇園どころじゃありません。

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入り口すぐにあるのは新しく整備された薔薇園で、そこはパリの薔薇園のように整形されアーチや噴水、ベンチなどで構成されていましたが、奥に展開するのは1903年に開園された頃の面影を残し、深い森を背景にして薔薇の植栽の間を散策できるようになっていました。
ここら辺のオールドローズの植栽にたどり着いた私はもう大変。抜け出すことが出来ません。

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オールドローズの花盛りを見たくてここまで旅して来ましたが、古い古い薔薇たちはちゃんと私を待っていてくれました。カッセルの水辺の薔薇園も、ザンガーハウゼン薔薇園も、オールドローズまさにいま真っ盛りです。Img_0031_2

薔薇にはどれにもしっかりと品種名が付いていて、薔薇以外の植栽も考えられていて手入れもよく、ここまではるばるやってきた意味が充分ある薔薇園でした。

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ちょっと可笑しかったのは、あまりに薔薇の品種が多すぎて、つる薔薇の枝を横に広げて展開させる余裕がないのか、つる薔薇がどれも支柱1本の直立仕立て。無数に林立するつる薔薇という仕立て方を初めて見ました。

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Img_0035_2 Img_0065

規模の大きさも確かに世界一。手入れも一級。品種数も世界一。薔薇の旅の最後を飾るのにぴったりの薔薇園と言えるでしょう。
、、、あ、まだ最後にはならないはず。明日私たちはドルトムントに向かいます。

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これがウワサの薔薇トレイン、薔薇カー。

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道には10mごとに薔薇園へといざなう薔薇マークが。0032a
ただし薔薇園までは1.5kmあり登りのため歩くのは大変。駅前にはたくさんタクシーが停まっていますからそれを利用するか、バス、または薔薇トレイン(?)。

追記:
とカッセルに帰る列車の中でこれを書いていたらいきなり夫。
「この列車カッセルに行かない」
荷物をひっつかみパソコンを開いたまま大あわてで降り立った駅はどこ?
エアフルトと判明。
時刻表やら駅の自動販売機の時刻表印字機能を駆使して、いままで間違えずに乗り換えてきた夫の初めてのミス。
「うふふ、ばらしちゃお。」
と、今あらためてカッセル行きに乗り換えて、余裕になった妻。
でもカッセルに着くのは7時過ぎだわー。

夫のミスというよりも、ザンガーハウゼン駅の同時刻、同プラットフォームに違う列車が入ってきて乗ってしまったみたいです。列車が遅れたりするとたまにこういうことがあります。プラットフォームが突然変わってしまう。実際、今回あらためてカッセル行きに乗ろうと待っていたプラットフォームも直前に反対側に変わっていました。(夫のために弁明するけなげな妻!?)

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