カテゴリー「2015.11オーストラリア旅行」の25件の記事

2015.12.01

アデレード カリック・ヒルとシーダーズ

11月19日 追記

アデレードで行動開始した19日は、前夜スーツケースが行方不明になり、カメラやスマホの充電も出来ず、てんやわんやの一日。

おまけにアデレードは山火事の危険もあるというほどの気温36℃の真夏日。北国仕様の私達には試練満載の初日でした。

この日訪問した庭園の記事も書けていませんでしたので、ここに追記します。

まずは、カリック・ヒル、、。

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Carrick Hill

46 Carrick Hill Dr, Springfield SA

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もともとは富裕な若夫婦の結婚のプレゼントとして、花嫁の父からプレゼントされたカリック・ヒル。イギリスのマナーハウスをお手本として1939年に完成しました。

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庭も、その花嫁である邸宅の女主人レディ・アーシュラ・ヘイワードがデザインしたものです。

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試練続きの私たちが朝レンタカーを借り、早速、車でスマホを充電しつつここにたどりついたときには、もう昼時間近。太陽は天高く、36度の陽光が燦燦と降り注いでいました。

日陰を求めつつ邸宅への道を歩いていくと、カリック・ヒルはアデレードの市内が見晴らせる絶好の場所だということがよくわかる遠望が目の前に。

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邸宅自体も立派です。マナーハウス風ですから、庭にもよく似合い、庭と邸宅と見晴が一体となった見応えのあるお庭でした。

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邸宅のすぐ前の芝地には大きな木が木陰を作り、邸宅から見て右手奥にはおしゃれなボーダー花壇が作られています。色合わせも配置もセンス抜群!

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薔薇は邸宅に向かうエントランスにも植えられていますが、このボーダー花壇の奥、カフェの前に、薔薇を中心とした整形薔薇園が広がります。

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ここにはオーストラリアの誇る世界的にも名の聞こえた薔薇の育種家、アリスター・クラークの薔薇が30種以上も植えられています。


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(Cicely Lascelles)

この日は薔薇の最盛期からは少々遅く、しかも36度の熱射のために残念ながら花も葉もぐったり加減。

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(Lady Mann)

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当然、朝から奮闘の私達もこの時点でぐったり、すぐにカフェに逃げ込んでしまいました。

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カフェで一息つき、資料を読み始めると、エントランス、カフェの前の他に、テニスコートに3つ目の薔薇園があると書いてある

でもテニスコートって

それらしいものは見当たりません。

仕方なく邸宅の受付で聞くと、大きな木の左手だよ、との返事。

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う~ん、左手には長方形の芝庭があるだけなんだけどな。

あっそうかと、やっと気づきました。

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長方形の芝って、ローンコートそのもの。確かにテニスコートただし昔は。。。

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広さこそ確かにテニスコートの広さがありますが、今は整備はされてなく、もうとてもテニスコートとして使っているようには見えません。が、そんなことはともかく。

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ここに、私の好むオールドローズが縁取りとして植えられていたのです

モダンローズも遅目だったので、オールドローズはもう葉っぱしかないものばかりでしたが、それでも木によっては花盛りの品種も。

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この邸宅の女主人も「熱烈な」薔薇好きだったそう。

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(Francis E Lester)

1930年代といえば、私達が今オールドローズと呼ぶ薔薇も、普通にガーデンローズとして植えられていた頃です。この薔薇も当時からテニスコートに植えられて、テニスを愉しむ邸宅の若い主人たちを見守っていたことでしょう。

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お昼すぎ、まだ日は高く、気温はますます上がります。

さすがにバテ気味になりながらも、車に逃げ込めば、有難いことにクーラーとそして、カメラ替わりのスマホを充電できます。

そんなしながら次に訪れたのは、ザ・シーダーズ。

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The Cedars

Heysen Rd, Hahndorf SA

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名前からカリック・ヒルのような邸宅を想像していたのですが、ここは全く正反対、隠れ家的な庭とコテージのある小さな可愛いお庭でした。

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ここは、オーストラリアでも有名な風景画家、ハンス・ヘイセンのアトリエとコテージだった場所。

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アトリエとして使われたスタディオは、画家の仕事場としてはオーストラリア初だったとしてナショナルトラストにもなっています。

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(庭とアトリエ見学に、入場料5ドル。

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ただし、私達が庭の後、スタディオ見学をしようとスタディオを訪れると鍵が開かず、受付の人も暑い中2度も往復して鍵を試してくれましたが、結局開かず、スタディオ見学はできませんでした。5ドルも返してくれたので、可愛いお庭だけ見られて、大満足の私でしたが。)

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ハンス・ヘイセンは庭好きでもあったそうで、この庭も彼がレイアウトしたもの。

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コテージと花々が牧歌的な雰囲気を醸し出して、そこここに小人や妖精が潜んでいそう。

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ピーター・ラビットさえ現れそうなメルヘンの世界です。

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ハンス・ヘイセンの娘、ノラ・ヘイセンも画家として活躍しましたが、父、娘とも、花好きで、オールドローズの名花、スーベニール・ド・ラ・マルメゾンは二人が何度も描いた薔薇だそうです。

それも、ありました!


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(Souvenir de la Malmaison)

その他にもオールドローズばかり!スタディオ側の塀沿いはオールドローズの生垣。


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我が家にもあるアルバ・マキシマも!

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(Alba Maxima)

アルバ・セミプレナも!

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(Alba Semi-plena)

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(Mme Isaac Pereire)

この庭はまったく私好み。暑い暑いアデレードの午後、バテ気味だった私だというのに、例によってまた駆け回ります。

この日の写真はスマホのカメラで撮ったものです。

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暑い上に、カメラ事情も悪くて、この庭の可愛らしさをいまひとつ皆様にお伝えできないかもしれませんが、どうぞ想像力でご覧くださいね。

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2015.11.27

無事帰宅 大雪のお出迎え

昨夜、無事帰宅しました。

北海道の皆様が、まえもって事前に情報を下さっていました。

なんと北海道は、まだ11月だというのに、62年ぶりの大雪

積雪40cmだそう

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恐る恐るの帰宅だったのですが、ご近所の方が御親切にも通路を開けて下さっていました。遊びの旅行だとご存じなんですが、なんて申し訳なくも有難いことでしょう~。

(今日早速ご近所に御礼に伺いました。コアラチョコを持参して。。。)

うむ~この雪では根雪になってしまうかしら。

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10月末にがんばって、やれる限りの雪囲いはしていったのですが、最後の作業がまだ残っているのです。

屋根の雪の落ちる場所だから、このテーブルや椅子も片付けなくては!

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この周辺の薔薇にも、ムシロ掛けをしなければ!

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と、大雪の課題山積です。

そして、、、

旅行前に気がかりだった、盆栽はというと。。。

物置の中で、ひっそりと、水切れもせず、寒波にも耐えて、つやつや輝く色合いで。

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とっても元気いっぱいでした。

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トキワサンザシ、私の初盆栽。

なかなか根性ある、かわいい子です。

大雪と盆栽とにお出迎えを受けて、オーストラリアの常春の陽気から、一気に気持ちの切り替えもできました。

まだ11月だというのにこの雪では、今年の冬も長そう~。

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また北国の生活が始まります。

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2015.11.26

メルボルン 薔薇の旅の終わりに

11月25日

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(朝アデレードのトレンス川を散策)

アデレードから再度メルボルン入りしました。

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最初の予定ではケアンズから帰ることになっていたのですが、メルボルンに用事があり、飛行機も変更出来ることが分かって一日伸ばしてメルボルンから帰国することにしました。

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(メルボルンの古いアーケード街 1892年に出来たThe Block Archade)

午前、用事を済ませ、午後はメルボルン市内観光をすることに。 前回来たときは、周辺地域ばかりを車で走り回り、市内は公園を訪れたくらいでした。

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(このアーケードで列をなす人気のお菓子屋さんが!!)

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だいたいこの旅行、(っていつもですが)観光らしい観光をほとんどしていない。

薔薇園巡りも終わり、やっと普通の旅人に!?

夫も、もともと、普通の観光旅行にはあまり興味がありません。薔薇園にはもっと興味がないかも!!

でも、あまり一般に知られていない薔薇園を特定して、そのルート探索をするのは好きそう!!だと見破った私。

(リストアップするのは私です♪大まかな住所までは一応調べて夫に手渡す!!)(えらそう!?)

ここ行きたいからお願い♪と手渡された薔薇園のルート作りをし、いかに最適な手段で効率よく回るかを担当してくれています。

目的地にみごとピタッとピンポイントでたどり着くと夫も満足そう♪

あとはマスクをしっかりして(これももうお馴染みの身支度、薔薇花粉症の夫には必携品です!!)気持ちの良さそうな木陰で涼んでいます。

ここからは私の担当!! って、わあわあキャアキャア走り回るだけですが…。 お互いに上手く分担して、この薔薇の旅は成り立っているのです。

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と、最後までえらそうな私ですが、頑張ってもいるんですよ!!

レンタカーの運転はきっちり半分分担。 長い一本道だと退屈で、そのくせ制限速度110kmのオーストラリアですから、110kmで退屈な一本道を走るのって、結構しんどい。高速で眠けとの闘い!! お互い運転の押し付けあいです。

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カーナビの存在も助かりました。そのカーナビをスマホにダウンロードして、使いこなしていた夫には本当に脱帽。

可笑しかったのは、パースで借りた車にはカーナビが内臓されていたのですが、それが男性の声。

今どきのカーナビは音声も選べます。 UKイングリッシュだの、中国語だの、言語も!! (オーストラリアには日本語の選択がなくて残念。マレーシアにはあったのにな。)

そのうち夫が「音声を変えていい?」 夫のいつものスマホカーナビは、イギリス英語の女性。女性の声に変えたかったみたいです。男って!!

この話をオーストラリアの友人夫にすると「当然女性の声がいい♪夫はいつも妻から命令されるのには慣れているからね」

男性の声でpleaseも付けずに、Turn to the right.  Go straight ahead. 曲がれ、進め、と言われ続けるのは、確かに嫌かもしれません。

でも友人妻とは意見が一致。 「私達女性はどっちでもいいよね~。」

男女のこんな感覚の違いが、可笑しかったです。

メルボルンの中心地はトラムがタダ。 空港からのシャトルバス(これは有料、SKYBUSと言います)が着くサザンクロス駅から、各ホテル行きのSKYBUSトランスポートを出しているのですが、これもタダ。おもてなしの精神です!!

この無料のトラムに乗って、オーストラリア最大の教会セントパトリックス大聖堂へ。

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街中の教会セントポールズ大聖堂へも。

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どちらも観光客でにぎわっていました 。 さらにトラムで海を見ようと新しい商業地ドックランズ。

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メルボルンの街は、一回目11月の半ばに来た時よりもクリスマスの飾りがあちこちに増えていました♪

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もうカウントダウン間近です。

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最後の食事はメルボルン空港のアイリッシュパブで。

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ちょっとトラブルもあったけど、そんなことを打ち消す、薔薇の最高の季節の旅でした!!

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2015.11.24

アデレード 最後に出会った珠玉の薔薇園

11月23日

アデレードも明日は出発の日。
荷物が行方不明になり、予定が狂っていままで行けずにいた心残りの薔薇園がいくつかあります。
素晴らしいと評判の薔薇園も♪今日こそ行かなくては!!

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Urrbrae House
Waite Historic Precinct
The Twentieth Century and Heritage Rose Gardens

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アデレード大学のWaiteキャンパス内に、Waite家の邸宅だったUrrbrae Houseという格式のある建物があります。

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その南側一帯に広がるのが薔薇を中心に、ラベンダーなどこの地域の気候によく合った花々が植えられています。

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薔薇は、ガーデンの名前にもなっているように、20世紀のモダンローズが邸宅の南の庭近くに。

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芝生を挟んで少し離れた南の庭にはオールドローズの植栽花壇。

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生垣にはなんとナニワイバラ。

つる薔薇が連なる通路を中心にして、西側の庭が特に素敵です!!

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噴水は工事中でしたが、ラベンダーの縁取りの中はサンクン・ガーデン。

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オーストラリア由来の薔薇に囲まれて、日時計のコーナー。

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西側の庭の一番南の端には、大きな木陰があり、その周辺にはヘリテージ・ローズが数多く!!もう私には堪えられません。

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イギリス風の館と宿根草と薔薇の庭、どこにカメラを向けても絵になります。

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この庭が再建された時、邸宅の主がもともと植えた初期の頃の薔薇はほとんどが絶えていましたが、たった2つCecil Brunner、Madame Carriereだけが強い品種として残っていて、今も邸宅のすぐ近くに植えられています。

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そんな話も胸を打ちます。


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邸宅は今、改装中で半分足場が組まれていて残念。

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邸宅内の見学もできませんでしたが、薔薇も花盛りの美しいガーデンに夢見心地の時間でした。

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さらに、心残りのヘリテージ・ローズ植栽地がもうひとつ!!
それは実は墓地なんです!!


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Mitcham Anglican Cemetery

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世に鉄道マニアがいるなら、私のはさしづめ墓地マニア?!

別に本当に墓地に興味があるわけではないのですが、植民地時代の国々の墓地の当時植えられたオールドローズというのに、
とてもとても胸を打たれるのです。

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故国ヨーロッパの地を遠く離れ、新天地で生活を営み、でも亡くなる時に故国を偲んでお墓には薔薇を植える、故国から持ってきた薔薇を…。

というのは想像しすぎかもしれませんが、あながちそうとも言えないエピソードが、「赤毛のアン」にも描写されています。
ご存じの方も多いはず!!

孤児のアンを引き取って、アンを心から慈しんで育ててくれた親代わりのマシュー。
マシューが亡くなった時、アンがこう語っていました。
「マシューのお墓に、スコッチローズを植えたの。マシューのお母さんがスコットランドから持ってきて、マシューが大事にしていた薔薇よ」こんな語りだったと思います。まさに、ヘリテージ・ローズの状況と一緒です!!

こんな話に弱い私は、ニュージーランドのウェリントンにも、訪ね訪ねて見に行ったほど。

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このミッチャム・アングリカン墓地は、ここアデレードの初期の入植者のお墓。
1880年代に植えられた松や糸杉が今も残っています。

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ヘリテージ・ローズグループは、敷地内に残る薔薇や他のヘリテージ・ローズを保存しようと、ここにの一角に保存する場所を作ったそうです 。

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おそらくここがそうでしょうか。
オールドローズの花の時期には遅かったため、花はなく葉が繁るだけでしたが、薔薇だけの植栽地がありました。
もう実になっている薔薇も。

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いくつもの古いお墓の傍らにこんもりと薔薇の株が寄り添って植えられていました。


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(アデレード、ウィンディポイントから見た市街と海)

夕方、まだ余裕があったため、アデレード植物園内の薔薇園にも行ってみました。

すると!!

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Adelaide Botanic Gardens
アデレード植物園

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なんていうことでしょう~!

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これが、花もまだ見ごろ、レイアウトも素晴らしく、植物園ですから、手入れも名札もしっかり管理されていて、実に素晴らしい~!

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なにより!!

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ヘリテージ・ローズがいっぱい!!

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オーストラリアのヘリテージ、・ローズは主にティーローズが多いのですが、ティーローズの品種の多いこと!!

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1989年完成の大温室も背景にアクセントを付けています。

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薔薇の街、といわれるアデレード、真髄を見た思いのする一日でした。

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(アデレード名物、ブタさんの彫刻)
アデレード最後の夜は、やっぱりオージービーフ!!
夫はステーキ。

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私は骨付きリブの煮込み。

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ボリュームたっぷり!!
オージー牛みたいに太りそう~!!

街はクリスマスの飾りが目立ち始めました。

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日本ほど気が早くないのか、まだ私達が来た11月初めはそれほど飾られていませんでした。

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いまでもまだまだ、これから、という感じです。


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2015.11.23

バロッサバレー 薔薇とワイン

11月22日

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(バロッサバレーのブドウ畑)

日曜日です。

旅人にとって、日曜日というのは意外と不便な日。

銀行や公的機関だけではなく、街中にいると、お店もレストランもお休みのところが多いからです。

大都会だけではなく、片田舎でも同じ。

西オーストラリアの南部の町に滞在した時がちょうど日曜日で、町のレストランで開いているのは2軒だけでした。

選択肢の少ない中で結局中華レストランに飛び込んでしまったのですが。

ところが

今いるバロッサバレーの日曜日は、ちょっと違います!!快適

観光地だからです。

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ホテルも観光地だと、日曜日は特別ルール。

チェックアウトは日曜日に限り11時で良いよ!!と案内文に書いてあり、やった~

昨日からの疲れがたまっていて(やっぱり緊張したみたいです)ゆっくりしたかったのです。

朝食も日曜日に限り10時まで良いよ!!とも書いてあります。

朝食に滑り込んだのは9:30でした。

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(Barossa Weintal Hotel)

(昨日チェックインしたのが遅かったため、もう部屋はほぼ満室状態。

予約の時に希望していたツインベッドルームがなくなっていたので、ホテルがお詫びとしてコンチネンタルブレックファーストをサービスしてくれました!!ラッキー)

リゾートのホテルはさすが、日曜日はリゾート気分にさせてくれるんですね

(と言っても、リゾートホテルではなくモーテルでしたけど。でもプールも付いて居心地の良いモーテルでした。)

モーテルをゆっくりと11時過ぎに出発し、向かった先は:

Barossa Old Rose Repository

BarossaAngastonにあるヘリテージ・ローズの保管場所。

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今回の私の旅の目的は、こんな場所を訪問すること。

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オーストラリアに昔植えられ、その後新品種が出る度に人々の記憶から忘れられ、とうとう名前もわからなくなって道端に、墓地に、ひっそりと咲いているヘリテージ・ローズ。

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その母株から殖やした種の保存場所として、この地域のヘリテージ・ローズ保存活動をしている人々が2003年にここを作り手入れをしています。

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ただし、残念なことに時期が遅く、薔薇の花はほとんどの花が終わっていました。

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名札もないため、品種もよくわからず仕舞い。規模も品種数も、思っていたよりは小さく少なめでした。

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あっという間に見学出来たので、次をめざすことに。

Barossa Chateau

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Lyndoch Hillというモーテルの敷地一帯が薔薇園になっており、3万株の薔薇が植えられているそう。

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こちらは期待の薔薇園だったのですが、やはり時期が遅く、しかも敷地が広すぎて折角の薔薇も多い割には点在して植えられている印象でした。

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それでもモダンローズはホテルのエントランスを彩って、訪れる人も印象が良いよう、一生懸命手入れされている様子でしたが、ホテル裏側に植えられたオールドローズは、もう忘れられて手も入っておらず、名札だけで枯れてしまったものも。枯れて台木がブッシュに育っているものも。

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こちらが主たる目的だった私には、とっても残念でした。

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バロッサはやはりワインの町。 薔薇よりも、訪れる人もワイン目あてなんでしょう~。

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ワインよりも薔薇だった私達の方が、とっても珍しいはず!!

自分でも自覚しています…!

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というのも!!

「バロッサに宿泊までして一日過ごしたのに、ワインを一滴も飲まなかったって~!?」

その夜、アデレードに戻り、アデレードの友人夫妻とまた合流してこの事を話したら、こう言われました。

半分冗談で。

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なぜなら前回アデレードを訪れた時に、この友人夫妻にバロッサのワイナリーに案内してもらっているからです。

ワイナリー巡りをして、とっても楽しかったねとその夜の話も盛り上がりました。

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(シーフードレストランでお食事)

薔薇は…。 う~ん、いまひとつだったかも。。。

バロッサはやはりワインかもしれません。

でも前夜宿泊先のホテルで、地元のスパークリングワインは飲みました

これもワインといえば、立派なワイン

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(バーもレストランもついていて、なかなか快適なモーテルでした。)

 

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2015.11.22

リバーランドをめざして

11月21日

この旅行、レンタカーもフル活躍で走り回っていますが、今日もアデレードから東へ200km、Renmarkを目指します!!

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目的はRenmarkにある、Ruston's Roses。
4000種5万株以上の薔薇が植えられているという、この薔薇園にも興味津々なのですが、なにより、元世界ばら会の会長もなさった薔薇園の持ち主、David Ruston氏にお会いすることになっているのです!!
パースのDi Durstonさんが、お会いする時間も午後2時にRuston氏のコテージで、とお約束を取りつけて下さいました♪

いつどこに着くかも決めていなかった(宿泊先でさえも!)のんきな西オーストラリアのドライブと違って、お約束のあるドライブは遅れないようしっかりしなくては!!

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(B&B)

朝、鉄道宿舎のB&B、その名もRailway Stayを我々にしては超~早く9時に出発!!
このB&B、名前の通りすぐ脇に鉄道が通り、オーストラリアの聞きしに勝る長距離貨物列車の長い長い貨物が延々といつ終わるとも知れず通りすぎます。鉄道ファンには堪えられない体験!!

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、 、、なのかもしれませんが、夜中にこれが三回も通ったことを想像してみてください!!

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夜中じゅう、旅客機がごオオーと低空飛行で近づいてくる夢を見てちょっと寝不足気味でした。

レンマークに行く途中には、オーストラリアで最大といわれるマレー川、その川に最初にかかった橋といわれるマレー橋など、見所もあります。

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お昼休みをしたLoxtonは、マレー川ナショナルパークにもなっている、リバーランドと呼ばれる景勝地。
この景色を見たくてつい寄り道♪

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やっぱりなかなかの景色です。
しばし車を停めて見入りました。
でも、いけないいけない、先を急がなくては!!

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とはいえ、頑張った甲斐あって13:20にはRuston's Rosesに到着しました。
時間もあるのでまずは薔薇園を見学させてもらうことに。

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入場料8ドルが必要ですが、イベントにも貸し出しているようで、この日もある家族が盛大にお祝い事のお食事会を開いていました。

ガーデナーさんに氏のコテージの場所を確認すると連れていってくださることに。
車でも道路から行けるのですが、薔薇園から続く裏道を案内してくれます。

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2時にはまだ時間があったのですが、その後しばらくお待ちしても残念ながらその時にはお会いできず、また薔薇園を見学し、結局お会いできたのは帰りがけでした。お昼寝なさっていたようです。
御高齢でいらっしゃるのに、お会いするという無理なお願いをして待つのにお疲れになったのでしょう~。申し訳ないことです。
でも訪問したことをとても喜んで下さって、お家の中にもお招きいただきました。

少しお話しし、記念に写真も撮らせていただき、ご体調も今日は良いとおっしゃっていらしたご様子では、やっぱりお疲れになられてはいけないとすぐにおいとまを。

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コテージの前の道が水浸しなのをご覧になって「Oh, naughty boy! おや、困ったいたずらっ子だ!! 」と緩くなったホースの蛇口を閉めるご様子は茶目っ気たっぷり♪

御高齢のラストン氏のご様子を気遣う方々も多く、私も心配でしたが、お元気にお玄関前でポーズをとってくださるラストン氏のしゃきっとしたお姿はとってもお元気そう!!はるばるお会いしに来た甲斐がありました!!

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ラストン氏の薔薇園もイベントの場にも使われるほど、きれいに手入れされ、今回の家族お食事会の集まりでも、退屈した子供たちの遊び場にもなっています。

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それにしても広大!!

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それにしても、なんて、薔薇の種類の多いこと!!

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ラストン氏は、長く、発見されたヘリテージ・ローズを引きとって、ご自分の薔薇園で保存なさっていました。その品種が数多く今もこの薔薇園で育っているはず。

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ヘリテージ・ローズのコーナーの名札を覗き込みながらそんなことを思い出しました。

ここにも!!
Aussie Sixerの薔薇を発見!!

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Di Durstonさん初め、西オーストラリアのヘリテージ・ローズ保存活動の方々寄贈のベンチも!!

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さて、実は私にはもうひとつ、ここでやらなければならない使命があったのです。
それは…!

ラストン氏の像をみつけ、日本の有志の方々が像が建てられる際寄贈したという記念のプラークの写真を撮ること!

やはり国際的に薔薇の分野で御活躍なさる、ある方からの御依頼です。大変お世話になっているその方のご希望をかなえること以上に、私も是非この場に来たのだから拝見したいと、とても興味がありました。

ガーデナー氏に聞くと、なんとそれはこの薔薇園ではなく、レンマークの町中にあるのだそう。確かにそうですよね。ご自分の薔薇園に置くのもおかしいかも。
教わった通り、レンマーク市内の川岸に添って歩くと、噴水の左手向こうだというのですが見えてきません。
通りすぎる人に「像があると聞いたのですがどこでしょう!?」と聞くと、像と言っただけなのに「Ruston氏の像ね、あそこよ!!」と!

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これにはびっくりしました、ラストン氏は本当に地元の町でも十二分に名士でいらしたのです!!

その像!!

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日本と違って全身像ではなく、半身像なんですね、それも公園にもとても似合っている。

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そして、プラークは?

何人もの方が寄贈されたんでしょう~いくつも並びます。
夫と二人、分担して探していくと、ありました!!
Seven Rosarian friends in Japanと刻まれたプラークが!!

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この公園もマレー川の流域に添って作られています。レンマークも含め、この辺一帯がリバーランドと呼ばれているのです。
川の少ないオーストラリアでは、余り見慣れない豊かな水を湛えた水面。
この街だけではなく、オーストラリア、いえ世界で活躍されるラストン氏は、本当にこの街の人々の誇りなのだと実感しました。

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2015.11.21

アデレード二日目 今日は涼やかに

11月20日

スーツケースも無事届き、やっと人並みの旅行者になった私達。
(化粧品も洗面道具もなくて過ごした二晩はやっぱりつらかったです。)

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(ハーンドルフのホテル The Manna Of Hahndorf
お部屋もきれいで、スタッフも親切!!おすすめ♪)

朝一番に、この近郊に住む友人とホテルで待ち合わせ♪
昨夜遅く荷物がせめても届いたので、ちゃんと身だしなみも整えられて良かった~!

彼女の車でまず訪れたのは:

Gamble Garden

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20世紀初めのこの家の持ち主 、ギャンブル家が造り上げたコテージガーデン。

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本当に可愛らしい、こんな庭を持ちたいと思うようなお庭でした♪

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パースでお会いしたDi Durstonさんのご本にも写真が載っていて、一目実物を見たいと訪れました。
薔薇の一番の見頃は終わっていましたが、コテージガーデンですから他の花々もたくさん!

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色合わせもよく考えられていて、どのコーナーもロマンティックな絵になります♪

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こんなお庭、大好き♪

ヘリテージ・ローズも!

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裏庭には果樹園。

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意外と広い敷地に、いろいろな木や花が趣向を凝らして植えられていました。

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2つ目は、昨日は山火事の危険で閉鎖されていたマウント・ロフティ植物園に再挑戦!!
今度は大丈夫でした!!

今日は昨日とはうって代わって涼やかな気持ちの良い日。
木陰に入ると肌寒く陽のあたるところは暖かい、ガーデン巡りには理想的な日。

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今日は大丈夫!!と友人が保証してくれた通り、人も行き交っています。昨日はひとけがなかったものなあ~さすが地元の人は山火事の危険をちゃんと察知して、かんかん照りの35度の日になんて、植物園には来ないんですね!!
友人は地元の人だから、一緒に来てもらって大助かりです!!

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Mt. Lofty Botanic Garden

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ここは当初の予定には入っていなかった所ですが、私がオーストラリアのガーデン巡りをすると知って、ヘリテージ・ローズに詳しいある方から教えていただいた植物園です。

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ここもいいですよ!!の一言に弱い私。専門の方からそうお聞きしたら、来ないわけにはいきません!!
と、がぜん力が入って2度目の挑戦の今日。

本当でした!!

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薔薇が小山です!!

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名札もしっかり付き、品種毎に区画も分けられて、しかも!!薔薇も咲いている!!昨日の35度にもめげずに!!

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こんな場所に来ると、他は顧みずに走り回る私に、夫は慣れたものですが、友人もしっかり慣れてくれました。

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二人を置いてきぼりにして、私はしばし薔薇三昧!!

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お昼は友人と3人で近くのランチ。
「本日のスープ」が大きなボールでタップリ!!

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サツマイモのスープでした。
夫はフォカッチャ。

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その後友人宅へ。

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友人宅も2度目です。前回はなんと、夫の母も一緒でした、
いつもお世話になります。
すると、西オーストラリアで、夢中で道に車を停めて写真を撮ったボトルブラッシュ!!

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ここでこんなに簡単に見られるなんて!!
薔薇も数種類♪

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前回は夏のお正月だったのですが、今回は本当に涼やかな春。良い季節です。

夜、御主人も加わって近くでお食事♪

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あっという間に夏時間の春も暮れて行きます。

宿泊は友人宅の近くのB&B。
元は駅の宿舎だったB&Bで、内装もクラシックです。

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朝食も初めて、フル・イングリッシュ・ブレックファーストでした。

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2015.11.20

アデレード スーツケースの行方

11月19日

昨夜遅く、アデレードに到着してすぐ荷物が行方不明になってしまった私達。

生活用具ももちろんですが、なにより困ったのが…!
カメラとスマホの充電が出来ない!!

今日ガーデン巡りをするにしろ、写真が一枚も撮れないなんて!!行く先々の人と連絡もとれないなんて!!私のスマホの充電率はその時点で28%になってしまっています。

すると、この旅行で機械と乗り物担当をしてくれている夫。冴え渡った手段を思い付きました!!
車で充電出きるぞ!!と。

今回の旅行はレンタカーをフルに使うため、スマホにカーナビをダウンロードして使っているのですが、スマホの充電が切れたら迷子になってしまうため、車で充電する装備を準備していたのです。
しかも、たまたま、スーツケースには入れずに手荷物に入っていた!

やったー!!嬉しすぎ

人間って、苦境に陥ってやっと、ささやかな物のありがたみがわかるんですね!!

そして、我々の「車で充電生活」が始まりました。
車を動かしているときはひたすらスマホの充電!!
車を停め、目的地に着いたら、スマホはカメラ代わり!!

なので、画像もスマホの画像が撮れただけですが、この苦境でここまで出来ただけでももうけもの!!です。

そして行ったのは:

Carrick Hill

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The Cedars

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どちらも特筆すべき印象的な庭園で、それぞれの良さをぜひお伝えしたいのですが、こんな乏しい電池生活のためまたあらためて書きますね♪

さらに、ついていない私達。
今日3番目の訪問予定地、Mt. Lofty植物園に行ったところ!!

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山火事のおそれがあるからってクローズ!!
それって!?

その後アデレード在住の友人に聞いたところ、気温が高く自然発火の恐れがあるような時は、こうした公共的な場所は閉鎖になるのだそう~。
確かにこの日のアデレードは、36度!!
上記の庭園も暑くてグッタリしながらの訪問でした。
そういう日にはクローズするなんて、土地柄ですね~。

さて、大問題のスーツケース!!
昨夜、パース空港に積み忘れられて、今日の午後の便でアデレードに届いているはず!!

この日泊まる予定のホテルにデリバリーしてくれるというので、ホテルにチェックインして聞いてみたら、…。
ダメでした、届いていません。

夕食を食べに出て戻って来ても、ダメ…。

シャワーを浴び、もういい加減覚悟を決めて、買ってきた衣類に着替え寝ようとしたら…。

21:30、ドアをドンドンとノックする音。

ドアを開けると配達の男性、女性、ホテルのスタッフ。なぜか3人もの人が嬉しそうに立っています。
そしてその傍らには、夫と私のスーツケースが!
私の顔も喜びの笑顔に。
スーツケース、二日目には届きました!!
もう夜でしたけど。
配達してくれた3人も我々の気持ちになって、喜んでくれていたのでしょう~。
物の大切さ、人の暖かさを学んだ一日でした。

アデレードの郊外、ドイツからの入植者が拓いたハーンドルフという町に滞在しています。

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明日は、アデレードの友人夫妻に会います~♪
楽しみ~!!

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2015.11.18

かくも賑やかな薔薇の再会

11月17日ー18日

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この日17日は、日本を旅立つ前から決まっていた大切なお約束がありました。

パースにお住まいの、ヘリテージ・ローズ保存のため世界的な活躍をされているDi Durstonさんにお会いすることです。

本来は2011年に開催予定だった佐倉での第12回国際ヘリテージローズ会議。

地震のため2012年に延期を余儀なくされ、関係の方々も、参加申し込みをしていた私ももちろん、翌年の開催にいったいどのくらいの方々がいらっしゃるか心配していました。

結果は、、、なんと世界14カ国から163名もの方々が参加する盛大なものとなりました。

未曾有の大地震で気持ちも沈んでいる日本を元気づけようと、世界のあちらこちらから大勢の薔薇愛好家の方々がふるって参加してくださったのです。

Di Durstonさんはその会議での講演者のお一人。オースラリアでご自身が活動なさっているヘリテージローズの発見、同定、保存活動に関してのレクチャーを、引きこまれるように美しい薔薇のスライド写真を示しながら講演してくださいました。

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ご縁がありその後もおつきあいをさせていただいていたのですが、今回、薔薇の季節のオーストラリアを旅するにあたってご連絡したところ、うれしいことに日程をとっていただきお会いできることになったのです。

それでも、私はパースに数日立ち寄るだけの旅行者、ほんの少しお時間をとって薔薇園でお会いできるくらいかと思っていたら、それが!


旅行中にもご連絡をいただき、なんと当日は薔薇園のあるAraluen Botanic Parkの園長氏、さらに薔薇園長氏、さらに、元西オーストラリアバラ会の会長をなさった方もご同席されるとのお話!

それは!単なる趣味で庭園めぐりをしている私にはあまりにもそうそうたる方々ばかり!

どうなることかと心配でしたが、さすがそれは気配りの行き届いたDiさん。

他にもAussie sixer、として著作もあり、この名のついた薔薇まであるメンバー(Diさんももちろんこの一人です)のもうお一人もご参加。

さらにDiさんの友人夫妻(この方々のお庭も翌日拝見させていただけることになっていました)もご参加。

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そして、皆様はもともと仲のよいお知り合いで、薔薇の最高の時季にこうして集まることを心から楽しもうと会話もはずんでいます。

心配したような堅苦しい雰囲気はみじんもなし!

それどころか、もう私も当然のお仲間のように、ねえあなた、あの薔薇はなんでしょう?この薔薇は?と誘われ和気藹々のお仲間に入れていただきました。

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Araluen Botanic Park


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パースのすぐ南、Armadaleに位置するこの植物園の一角に、あたりのユーカリやゴムの林に囲まれて、森と一体になった薔薇園があります。


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見上げるほどの木々が林立するその足下に、そこ、あそこと花をちりばめた薔薇の大株が点在する様子は、他の薔薇園では見られない光景です。

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森林の上段はオールド系、その一段下はモダンローズ、少し離れてティーローズの区画、としっかり管理され、区画の薔薇の説明もきちんと書かれています。

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そんな薔薇に夢中な一行に、Diさんは森の東屋にティータイムのセッティングをご用意してくださっていました。Diさん手作りのバナナケーキ。ティー。ミルクもたっぷり!

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そこでもお話がはずみます。

さらにランチはDiさんのご自宅近くのカフェをご予約してくださっていて、おいしいサンドイッチ。ベジタリアンサンドとチキンとツナサンド。

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最近、果物アレルギーがさらに進んで、生のトマトまでアレルギーになってしまった夫と私。オーダーの時にそうお願いしたために、皆様、ご自分には野菜だけのベジタリアンサンドを積極的に取って、トマトなしのチキンとツナサンドをすすめてくださいます。

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でもそれはあまりにも申し訳ない、どちらも同量なのに、と他の方々にも一生懸命チキン、ツナサンドをおすすめするのですが、ご遠慮なさってあまりとられません。こればっかりは健康状の問題でどうしようもないのですが、本当に恐縮でした。。。

そして午後は!

Diさんご自身のお庭へ!


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なんて幸せなんでしょう~。この薔薇好きなご友人の方々とご一緒に、森に囲まれた特別な薔薇だけが植えられた特別な庭を見学できるなんて。

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一番特別な薔薇は、その名もAussie Sixer

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Diさんたちヘリテージローズ保存活動をする6人のお仲間の功績を記念して、インドの薔薇育種家Viru Viraraghavan氏がその名をつけて作出された薔薇。

Aussie Sixer
の実物をとうとう拝見することが出来ました。

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淡いクリームの色合い、ゆるやかな花びらの重なり、まさにオーストラリアのヘリテージローズの大半をしめる、ティーローズの名花です。

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小物使いもかわいく、動物の置物があちらこちらに。お孫さん達もよく遊ぶお庭だそうです。

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その後、さらに近隣の薔薇のナーセリーにまでもご案内してくださいました。

Swiss Rose Nursery

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そこにあったのは。。。

Diさん作出の薔薇だそう!

St. Mary's Girl

Diさん自ら、苗の花を折り取って一輪、手渡してくださいました。

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リンゴの香り、そのもの!しかもこの可愛いらしさ!

作出した苗木をご出身の学校に寄贈し、それは奨学金として使われたそうです。

この盛りだくさんの一日。美しい森の薔薇園、森のガーデン、薔薇のナーセリー。

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その最後に可愛いピンクの薔薇一輪。

素敵な素敵なため息の出るような一日でした。

さらにこれが、明日、ご友人のお庭でも続きます。。。ご友人が、お庭を見せて下さることになっているのです♪

 

11月18日

朝9時半、ご友人の家に直接向かった私達。

カーナビは目的地に到着した、と言うのですが辺りは高層マンション群。


昨夜、ご友人の御主人様からも詳しく教えていただいた場所はこの辺なのに…と、途方にくれ最後の手段のスカイプ電話をかけてみると、電波が悪くぷっつりと切れてしまいました…!


にわかに雨まで降り始めます。

ぐるぐると車を動かし始めた私達に向かって、ふと気づくと傘をさして近づいて来る見覚えのある姿が!!Diさんです!!


やっぱりそう外れた場所ではなかった、とDiさんのお顔を見てホッとする私達。

ご友人のお家はどちらですか?とお聞きすると「ここよ」と高層マンションを。

え!?ではお庭は?と、さらに不思議な思いでお聞きすると、なんとまあ

お庭というのはこのマンションの前庭一帯!!それも半端な広さではありません。


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入り口には水路が作られ、日本庭園風な橋を渡ると、

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広い芝生とプールの左手にはイエロー・ブルーガーデン。

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その奥にはハーブ・ガーデン。

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さらにその奥のアーチをくぐると、ロマンチックガーデン。

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ご友人の御主人ジョンさんとこのお庭の管理会会長のご婦人が丁寧にご案内してくださいます。

さらに、この庭専属のガーデナー、ピーターさんまで登場~!!

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昨日から、いったい何人の方からご案内していただいたことか!!

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プールの奥にはローズガーデン。

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2週間前がベストだったそうですが、私にはとっても花盛りに見えます(それはそうですよね、晩秋の日本から来たのですもの。)

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一段下のガーデンはヘリテージローズのガーデン。ここはDiさんがまた丁寧に説明してくださいます。国際会議でDiさんがスライドに使っていたティーローズがいくつも!!


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この中段には、また素敵にお茶のセッティングが用意されていて、ご友人エリザベスさんお手製のフルーツケーキ!!

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このお茶の席でエリザベスさん、「Kiho、あの写真をピーターに見せてあげて!!」


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なにかと思ったら、昨日、手持ちの我が家の庭の(きれいな時の)写真がなくて、とっさにスマホで撮っていた旅行直前の冬囲いの写真をお見せしていたのです。

それが実は大ウケ!?で、昨日も話題だったのですが、今日もそれをガーデナーのピーターさんに見せて、というリクエスト!

!

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(この写真です)


そうですよね~一本一本の薔薇をすべて縄と竹で結わえるなんて、きっと異国情緒たっぷりに違いありません…。
日本でだって、雪国限定シーンですもの。

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お茶の後は三々五々、Diさんとはここでお別れ。

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またいつかどこかで、きっと、絶対、お会いできるはず!!そう信じて、この素晴らしいおもてなしの感謝をお伝えしてお別れしました。

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エリザベスさん、オージーシクサーのご友人と近くの植物園へ。オーストラリアならではの植物がしっかり名札が付いていて勉強になります。

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その後、植物園脇のおしゃれなカフェに予約をとっていて下さってご一緒にランチを。

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昨日からずっと、皆さまの至れり尽くせりのおもてなしには本当に大感激の連続!!恐縮の限りです。

この日のおもてなしに、心からの感謝をお伝えしてお別れしました。


「写真をEメールで送って!!」とエリザベスさん。


もちろんお送りしますとも!
感謝の気持ちをそんなことでせめて少しでもお伝えできるなら♪

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(植物園から見たパースの街並み)


さあ、パースを後にして、今度は友人夫妻に会いにアデレードへ!!


と、到着したら、なんと!!

夫と私のスーツケースがmissing行方不明

よく聞く話ですが経験したのは初めて!
なんとまあ、まだパースにあるそう!!
明日まで着の身着のままです 、、。

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2015.11.17

スターリング山脈を疾駆

11月16日

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西オーストラリアの南端まではパースから400km。

とてもそこまでは行けないと最初から途中で引き返す予定で、昨夜までは宿泊した町、Katanningで戻るつもりでいました。

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(宿泊したモーテル)

でも一夜明け元気を取り戻すと、ここまで来たならあと100km、花の宝庫と言われるスターリング山脈まで行ってみよう!!

とがぜん張り切った私!!

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西オーストラリアの山道を走るつもりで借りているのもSUV車です。

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オーストラリアの東海岸も、ここ西海岸も、内陸部は基本延々と続く広野、牧場、原野。

つまり早い話が広々とどこまで行っても広大な赤土の大地でした。

それが

Katanningから車を走らせること一時間余り、広野の端にぽっこりと隆起が見え始めました。

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それでも、スターリング山脈なんていってもかわいいこと!!

日本の山に比べたら、札幌の三角山ね!なんて言っていました。 (すみません、ローカルネタで。)

それが、山道へ分けいること十数分、景色は道を曲がるごとに野性味を帯び、山も急峻に!!

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その山の姿が一つ一つ違い、感動の景観が広がります。

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道は小石混じりの舗装されていない悪路のため、跳んだり跳ねたり。車を停める余裕もなく疾駆

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(チッティク)

それでも、ここは!!という場所で写真を撮ろうと車を停めると! あらら!!

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(スカーレット・バンクシア)

もう遅いと思っていたワイルド・フラワーが、存在感もたっぷりに咲いているではありませんか!!

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車を停めるたび、また、また、また。

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(カット・リーフ・ドリアンドラ)

目を上げると、山々の勇姿。

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足元には、ドンと立派な花をつけるワイルド・フラワー!!

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(バンクシア)

スターリング山脈まで来て本当に良かった!! この際だった景観は別格でした♪

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(グラス・トゥリー)

さあ、一路パースまで戻らなければ

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明日は、2012年以来、ずっとまた再会したかった方にお会いするのです。

ティーローズに心を奪われ、その魅力を2012年の佐倉 国際ヘリテージ・ローズ会議でも力を込めて講演してくださいました。

たまたまその講義を私が翻訳させていただいたご縁で、今回こうしてはるばる私もパースまでやって来ました。

少し緊張、大きく期待の楽しみな明日です

すると。。。

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急ぐ帰り道に

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110kmで飛ばしていたら、片道1車線道路の前方に、こんなものが出現

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いきなり前方に、ゆっくりと移動中のこんなものが出現したらビックリしますよね~

110kmでぶつかったらどうなることか。。。

なんとか、側道からぬかさせてもらいクリアしたのですが。。。

二車線道路の二車線分を占めて移動するなんて

麦刈りに使用するタンクらしいのですが、びっくりの出来事でした!

(その後も何度か、似たようなことに遭遇しました。Over Size、オーバーサイズだよ、とは黄色の大きな文字で書いてあるのですが、書いてあればいいってものでもないと思うのですが。。。いきなり出くわすんですもの。。。

前方には先導車がいたので、前方から来る場合には多少、心構えができるのかも。。。

そういえば、イギリスでも似たようなことがありましたが。。。)

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