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2015.12.01

アデレード カリック・ヒルとシーダーズ

11月19日 追記

アデレードで行動開始した19日は、前夜スーツケースが行方不明になり、カメラやスマホの充電も出来ず、てんやわんやの一日。

おまけにアデレードは山火事の危険もあるというほどの気温36℃の真夏日。北国仕様の私達には試練満載の初日でした。

この日訪問した庭園の記事も書けていませんでしたので、ここに追記します。

まずは、カリック・ヒル、、。

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Carrick Hill

46 Carrick Hill Dr, Springfield SA

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もともとは富裕な若夫婦の結婚のプレゼントとして、花嫁の父からプレゼントされたカリック・ヒル。イギリスのマナーハウスをお手本として1939年に完成しました。

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庭も、その花嫁である邸宅の女主人レディ・アーシュラ・ヘイワードがデザインしたものです。

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試練続きの私たちが朝レンタカーを借り、早速、車でスマホを充電しつつここにたどりついたときには、もう昼時間近。太陽は天高く、36度の陽光が燦燦と降り注いでいました。

日陰を求めつつ邸宅への道を歩いていくと、カリック・ヒルはアデレードの市内が見晴らせる絶好の場所だということがよくわかる遠望が目の前に。

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邸宅自体も立派です。マナーハウス風ですから、庭にもよく似合い、庭と邸宅と見晴が一体となった見応えのあるお庭でした。

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邸宅のすぐ前の芝地には大きな木が木陰を作り、邸宅から見て右手奥にはおしゃれなボーダー花壇が作られています。色合わせも配置もセンス抜群!

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薔薇は邸宅に向かうエントランスにも植えられていますが、このボーダー花壇の奥、カフェの前に、薔薇を中心とした整形薔薇園が広がります。

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ここにはオーストラリアの誇る世界的にも名の聞こえた薔薇の育種家、アリスター・クラークの薔薇が30種以上も植えられています。


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(Cicely Lascelles)

この日は薔薇の最盛期からは少々遅く、しかも36度の熱射のために残念ながら花も葉もぐったり加減。

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(Lady Mann)

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当然、朝から奮闘の私達もこの時点でぐったり、すぐにカフェに逃げ込んでしまいました。

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カフェで一息つき、資料を読み始めると、エントランス、カフェの前の他に、テニスコートに3つ目の薔薇園があると書いてある

でもテニスコートって

それらしいものは見当たりません。

仕方なく邸宅の受付で聞くと、大きな木の左手だよ、との返事。

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う~ん、左手には長方形の芝庭があるだけなんだけどな。

あっそうかと、やっと気づきました。

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長方形の芝って、ローンコートそのもの。確かにテニスコートただし昔は。。。

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広さこそ確かにテニスコートの広さがありますが、今は整備はされてなく、もうとてもテニスコートとして使っているようには見えません。が、そんなことはともかく。

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ここに、私の好むオールドローズが縁取りとして植えられていたのです

モダンローズも遅目だったので、オールドローズはもう葉っぱしかないものばかりでしたが、それでも木によっては花盛りの品種も。

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この邸宅の女主人も「熱烈な」薔薇好きだったそう。

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(Francis E Lester)

1930年代といえば、私達が今オールドローズと呼ぶ薔薇も、普通にガーデンローズとして植えられていた頃です。この薔薇も当時からテニスコートに植えられて、テニスを愉しむ邸宅の若い主人たちを見守っていたことでしょう。

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お昼すぎ、まだ日は高く、気温はますます上がります。

さすがにバテ気味になりながらも、車に逃げ込めば、有難いことにクーラーとそして、カメラ替わりのスマホを充電できます。

そんなしながら次に訪れたのは、ザ・シーダーズ。

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The Cedars

Heysen Rd, Hahndorf SA

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名前からカリック・ヒルのような邸宅を想像していたのですが、ここは全く正反対、隠れ家的な庭とコテージのある小さな可愛いお庭でした。

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ここは、オーストラリアでも有名な風景画家、ハンス・ヘイセンのアトリエとコテージだった場所。

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アトリエとして使われたスタディオは、画家の仕事場としてはオーストラリア初だったとしてナショナルトラストにもなっています。

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(庭とアトリエ見学に、入場料5ドル。

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ただし、私達が庭の後、スタディオ見学をしようとスタディオを訪れると鍵が開かず、受付の人も暑い中2度も往復して鍵を試してくれましたが、結局開かず、スタディオ見学はできませんでした。5ドルも返してくれたので、可愛いお庭だけ見られて、大満足の私でしたが。)

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ハンス・ヘイセンは庭好きでもあったそうで、この庭も彼がレイアウトしたもの。

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コテージと花々が牧歌的な雰囲気を醸し出して、そこここに小人や妖精が潜んでいそう。

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ピーター・ラビットさえ現れそうなメルヘンの世界です。

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ハンス・ヘイセンの娘、ノラ・ヘイセンも画家として活躍しましたが、父、娘とも、花好きで、オールドローズの名花、スーベニール・ド・ラ・マルメゾンは二人が何度も描いた薔薇だそうです。

それも、ありました!


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(Souvenir de la Malmaison)

その他にもオールドローズばかり!スタディオ側の塀沿いはオールドローズの生垣。


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我が家にもあるアルバ・マキシマも!

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(Alba Maxima)

アルバ・セミプレナも!

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(Alba Semi-plena)

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(Mme Isaac Pereire)

この庭はまったく私好み。暑い暑いアデレードの午後、バテ気味だった私だというのに、例によってまた駆け回ります。

この日の写真はスマホのカメラで撮ったものです。

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暑い上に、カメラ事情も悪くて、この庭の可愛らしさをいまひとつ皆様にお伝えできないかもしれませんが、どうぞ想像力でご覧くださいね。

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