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2015.05.17

アルハンブラとヘネラリフェ、薔薇に込められた思い


5月16日

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(前夜、アルバイシン サン・ニコラス展望台から見た、ライトアップされるアルハンブラ宮殿。期待も高まります!)

S_0260   (夏の離宮ヘネラリフェのスルタナの中庭)

観光目的だったアルハンブラ宮殿、実はここがこんなにも薔薇に彩られた宮殿だとは、全く思ってもみませんでした。

S_0195    (ヘネラリフェの前庭)

時季もぴったり!! 薔薇好きな私が、この季節にここを訪れることになるなんて、なんという幸運でしょう~♪

S_0247  (ヘネラリフェから見たアルハンブラ宮殿)

The Alhambra and the Generalife

では、さっそくアルハンブラ宮殿とヘネラリフェをご紹介しましょう~。

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世に有名なアルハンブラの宮殿に入る前から、その驚きは始まります。

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高級宿泊施設パラドール周辺にはもう輝く色合いのスタンダード仕立ての薔薇が、アリッサムの白い絨毯とともに出迎えてくれます。

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そこから続く植栽も緑の中に薔薇の区画が次々と。

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どれもハイブリッド系のスタンダードばかりなのは理由があるのか現地ガイドさんにも聞いてみたのですが、わかりませんでした。

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下枝は蒸れやすいとか、スタンダードのほうが緑多い庭園の中で映えるとか、きっといろいろな理由があるのでしょう~。

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薔薇にいざなわれて入った宮殿の素晴らしさは、もう語り尽くされ今さら描写の言葉もうまくみつかりません。

S_0110 (ナスル宮殿 奥にライオンの中庭)

S_0131   (意外とかわいいライオンの噴水)

精巧で複雑なアラベスクの組み模様が壁に天井に柱の付け根にほどこされ、その繊細な出来映えはそれを造り上げた時間と根気を思うと気が遠くなりそうです。

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部屋部屋に囲まれた中庭の池には宮殿がくっきりと映し出され、さらにいっそうと華麗さを引き立てています。

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噴水や池があちらこちらに配置され、水の宮殿と呼ばれる所以もわかります。

S_0119  (二姉妹の間 鍾乳石飾りの天井)

そんなアルハンブラの宮殿から敷地続きに辿るヘネラリフェ。

その前庭が特筆すべき完成度でした。

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ここは当時の王族の夏の離宮に使われた場所なのですが、庭園の美しさでここも世界遺産となっています。 、、、というところまで知ってはいたのですが、まさかこれほどの庭園を見られるとは思ってもみませんでした。

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そのデザイン、意匠、手入れの良さ。世界各地で庭園巡りをしましたが、ここでその世界級の庭に出会えるなんて。

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生け垣に区切られた区画は、あるときは水を張った池、あるときは薔薇のアーチ、またあるときは色とりどりの季節の花、と工夫を凝らされ、それがまたセンスよく、手入れよく、庭園の質の高さを感じました。

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スペイン南部のグラナダという暖かい地方なのですが、その地域の高台に位置するアルハンブラは気温も比較的涼やかで、それが庭園にぴったりの環境となっているのでしょう。

時間制限、人数制限と、観光客にはきっちりと厳格なアルハンブラの見学ですが、地元の人には日曜日に自由に庭園を見学できる制度もあり、この庭園を護り愛するグラナダの気持ちが伝わってきます。

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ヘネラリフェの中段にあるアセキアの中庭、そこがまた私には驚きの空間でした。

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  (ヘネラリフェ アセキアの中庭 オールドローズの花々)

ここは当然ながらここのハイライトなのですが、両側に噴水のある水場を中心にその外側に可愛い植栽があしらわれていて、なんと!!

S_0241 (ヘネラリフェ アセキアの中庭 こちら側にもオールドローズ)

 

それまでの薔薇はすべてハイブリッド系の薔薇だったというのに、ここだけ、ダマスク、ガリカ、アルバとオールドローズが植えられているのです。

S_0242 (ヘネラリフェ アセキアの中庭 オールドローズの花々)

そして、オールドローズなら花の時季はただ一度、そのただ一度の季節に間に合って、花と蕾がほどよい咲き具合の今まさに見頃の時だったのです!

それを知った頃にはもう、次々来る観光客の波に、ガイドさんにも先を急がされ、じっくり品種を特定する余裕もなく泣く泣く次へと移動しなければなりませんでした。

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ここへオールドローズを植えた意図が私にははっきりとわかります。

S_0259 (ヘネラリフェ スルタナの中庭 南側から)

S_0258 (ヘネラリフェ スルタナの中庭 北側から)

世界中から観光客を集めるアルハンブラ。 庭園の他の場所は花の絶えない四季咲きのハイブリッドティを植える必要があるのでしょう~。 でも、、、。

S_0213  (ヘネラリフェの前庭の花々 ラークスパー、ポピー)

いにしえにイスラムの王族が暮らし、レコンキスタに対抗する最後の砦となったアルハンブラ。

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その歴史を考えると、最も美しいとされている宮殿内の庭園に植えるべき薔薇はイスラム世界発祥の薔薇、ダマスクローズ。

S_0255 (再び、アセキアの中庭 北側から  白薔薇はダマスクローズ。)

そしてダマスクローズだけではなく、当時も植えられていただろうオールドローズでなければならないはず。

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キリスト教の時代になり、長く忘れられていたアルハンブラとヘネラリフェ。

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当時の植栽が実際はどんなだったかは知るよしもありませんが、今のこの庭には、そんな強いメッセージが込められているように思いました。

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kiho

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