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2012.07.06

グリニッジ 星と薔薇とオリンピックと

2012.7.5

今日は旅行の最終日。
夜の便でもうロンドンを発たなければなりません。さみしい~。

最後くらい(?)昼間は夫の希望のところへ行きましょうと提案すると、夫の希望は。。。

グリニッジ天文台でした。。。

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さすがスターウォッチャー。

グリニッジへは地下鉄と鉄道を乗り継いで、ロンドンから1時間ほど。
今回初めての鉄道の旅。窓からはタワー・ブリッジも。

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あらら、タワー・ブリッジに五輪マークが。

グリニッジには他にも見どころがあったみたいですが、夫はなんたって一目散に丘の上のグリニッジ天文台を目指しました。

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世界標準時の基準だったグリニッジ。
経度0度のグリニッジ。

経度0度があるところは、しっかり有料の博物館になっていて、敷地の地面に描かれた0度の線をまたいで観光客が写真を撮ろうと列を作っています。

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その最後尾に並んでじっと待っていると、勝手にうきうき歩いていた夫(薔薇園と立場逆転です)「そんな観光客用のところに並んでいないで」

そうだったんです!

経度0度の基準となる望遠鏡が置かれているのは、今は博物館になっている天文台がおかれた建物の中。

S0060

その建物の中には、その昔、世界標準時を測定するのに使われた大きな古い望遠鏡が中央に置かれ、その北と南にも一台ずつそれよりは小型の望遠鏡。

S0059_2

外の写真スポットはとりあえず、やっぱりただの写真スポット。この東側は東経、この西側は西経と確認するのにはいいかもしれないけど。。。

というわけだったんですね。

この望遠鏡の下にも線が描かれていたので、あらためてここで写真を。

S0084

それにしても、18世紀にここに王立天文台が置かれたという建物は、その時代の天体観測の苦労が偲ばれます。
屋根は三角屋根のてっぺんが一直線に開くようになっていて、開閉させる金具と機械が重々しく取り付けてあります。望遠鏡も古めかしく歴史を感じます。
ここにニュートンやロシアのピョートル大帝も訪れたことがあるそう。。。

S0087_2

などと、表面的なことしかわかっていない私と違って、夫の熱心なこと熱心なこと。
望遠鏡の回りを行く回りも回って、見飽きることなく眺めています。

そこのカフェで遅いランチを食べ、さて実はこのグリニッジ公園のThe Rose Gardenを目指しました。(最後までやっぱり薔薇妻モードでした。)

ところが、、、天文台を目指したときも、目的の天文台にはすぐには行けなかったのですが、薔薇園へ行くのも、公園に張り巡らされた幾重もの工事用ガードを回避しながら行かなければなりません。何のガード?何の工事をしてるの?

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、、、と、やっと気づきました!

オリンピックなんです。

当然ですよねーもうロンドン・オリンピックまで1ヶ月を切っています。
ロンドン市内でもあちこちで、ギーギーガタガタ、工事の音が響いていたのですが、グリニッジ公園は馬術と近代五種競技の会場になっているらしく、その会場作りで大騒ぎです。

7月9日には、薔薇園も閉鎖とのこと。

おっとあぶない、かろうじて間に合いました!

The Greenwich Royal Park Rose Garden

入場無料

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今朝、公園を歩き始めて案内板を見て初めて知った薔薇園ですが、なんと立派な薔薇園!

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各薔薇の区画には番号が付いていて、薔薇園の両隅の案内板でちゃんと品種名が確認できます。
中央部はモダン・ローズ。

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隣の邸宅の敷地側にイングリッシュ・ローズと原種薔薇。
その数100種以上。なかなか立派な薔薇園です。

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その名もThe Greenwich Royal Park Rose Garden。
王立公園の薔薇園だったんですね。
薔薇はここでも最盛期。
知った人が三々五々、訪れて楽しんでいます。

星と薔薇と、そしてオリンピックの準備で忙しいグリニッジ王立公園。

旅の終わりに、とても面白い経験をしました。

(ヒースロー空港で。)S0141

最後にも、スープ・オブ・ザ・ディ。これ、野菜がたっぷりのスープを5ポンドほどで日替わりでどこのお店でも置いていて、おいしいパンも付くので、重宝しました。お疲れ様の夫はビール!とビーフ・バーガー。

みなさま、おかげさまで今回の旅も大事なく、ただいま無事帰路についています。

最初の頃は薔薇の季節に先駆けてしまって少々残念な薔薇園めぐりでしたが、それも今思えば、薔薇の花を求めてさあどこへ行こうかと目的のある楽しみな旅でもありました。

ご覧いただいたみなさま、コメントをいただいたみなさま、とっても励みになりました。

本当にありがとうございました。

友人宅の(謎の?)3日間も、おいおいアップしますので、また覗いてみてくださいね~。

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コメント

旅の最後は、次々に満開のバラの歓待を受けましたね。終わりよければ・・残念なバラもトラブルも、すべてよし・・・でしょうか。お友達のおうちも素晴らしいですね。ところで、シェフィールドは、今日、洪水と紙一重のようです。お泊りになったあたりの、Meadowhall近辺、要注意になっていて、心配しています。個人的には、kihoさんたちが、お立ちになったあとで、ほっとしています・・・。

投稿: ck | 2012.07.07 16:15

ckさま、

Shropshireの友人も言っていました。6月にこんなに雨が降るのは珍しい、って。
そんな6月に旅してしまったんですね、私達。

でもおかげさまで、そんなにがっかりはしてないんです。

イギリスの薔薇栽培の大変さもたくさん見学できたので。
美しいイングリッシュ・ガーデンを作るのは、簡単ではないんだな~と。

ckさんも驚かれているくらいですから、この時期のシェフィールドの洪水も異常なんですね。
今回、あまりにあちこちでfloodに遭遇して(2003年のお正月もfloodだったから)イギリスは年中floodなんだと夫と思ってしまいました。
友人からは逆に、どちらかといえば水不足気味と聞いてまたびっくり!
取水制限などもあるみたいですね。

シェフィールドのPremier Inn Shefield Meadowhall 、割安なのにとっても良いホテルでした。
洪水、心配ですね。


投稿: kiho | 2012.07.08 00:32

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