デールメーン・ヒストリック・ハウス&ガーデンズ
2012.6.26
実はデールメーン・ヒストリック・ハウス&ガーデンズには今日行く予定ではありませんでした。
ピーター・ラビットの作者、ビアトリクス・ポターのヒル・トップをめざして車を走らせると、同じ方向に走る車が全然いません。
ちょっと不自然さは感じたのですが、対向車は次々やってくるので、「少なくとも行き止まりじゃないよね」「戻ってくる車だったりして」
、、、冗談が当たってしまいました。
進むと先が詰まっていて皆Uターンして来ます。
またflood! 洪水です!
さあ困った。迂回路もあちこちで洪水の様子。
急遽予定を変更して明日行くつもりだった湖水地方の北をめざすことにしました。
デールメーン・ヒストリック・ハウス&ガーデンズ
Dalemain Historic House & Gardens
Penrith, Cumbria CA11 0HB
Tel: 01768-486450
www.dalemain.com
これが大正解!
お天気にも恵まれ、薄日さす絶好の薔薇日和。(ってあるかしら???)
しかも、ここは今まで旅してきたヨークシャーよりもずっと北に位置するというのに、偏西風の影響で暖かいのか、薔薇はなんと今まさに見頃だったのです。
12世紀に建てられた建物は、今もハッセル家の邸宅として使われています。
この庭園にはオールドローズに縁取られた200種近い薔薇のローズ・ウォークがあると聞いて、また開花前かしら、それとも?と不安と期待を抱えてやってきました。
それが。。。
建物の正面にはチャイナ・ローズ。もう終わりかけなくらい咲き進んでいます。
向かって左手のテラスのコーナーは薔薇と宿根草のボーダー。
鮮やかな色合いの花が迎えてくれました。
その奥にはノット・ガーデン。
ホワイトのコーナー、イチイの垣根には珍しい深紅の小花のツルがシュガーバインのような葉を絡ませています。Tropaeolum Speciosumだそう。
そして。。。
そこから始まるローズ・ウォーク。
咲いていました!
私の大好きなオールドローズばかり。珍しいコンパニオン・プランツが足下を、背景を、彩りよく縁取っています。
ここには186種ものイギリスの古い薔薇、原種薔薇が集められていて、どれにもしっかり番号がついて名前がわかるようになっています。
(番号のリストはショップで10ペンスで手に入ります。)
圧巻はイングリッシュ・ローズ、シュロップシャー・ラスのコーナー。
シュロップシャー・ラスの淡いアプリコットの花が、今このときを盛りと日に輝いて咲き誇っていました。
我が家ではシュロップシャー・ラスはどちらかといえば遅咲きの薔薇。
ということは、この地域ではもう薔薇は咲き進んだ時期なのでしょうか。
とはいえ、シュロップシャー・ラスのお隣のブラッシュ・ノワゼットは今咲き始めたところ。ヨークシャーのミルゲート・ハウスではもう少し咲いていたので、薔薇の咲き方だけでは暖かさは較べられないようです。
イギリス、アイルランドと多くの薔薇園を見てきて、皆それぞれの良さがあり較べることはとても難しいのですが、ここ、デールメーンは私にはとてもポイントが高いです!
薔薇が咲いていてくれたことはもちろん大きな理由のひとつですが、邸宅の庭としてはとても親しみやすく、古い薔薇へのこだわり、宿根草も皆種から育てたという庭造りへのこだわりが、この庭を特別なものとしているようでした。私にとっても特別な庭となりました。
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コメント
186種のオールドローズ、原種のバラですか・・。すごいですね。ぜひ、行ってみたかったです。また、1つ素敵なお庭に出会えてよかったですね~。
投稿: ck | 2012.06.27 21:22
ckさま、
いつも励ましのコメントありがとうございます~。
湖水地方は暖かいのか、やっと見頃の薔薇と出会えました。
しかも私好みのお庭。
できれば、もっと花盛りに、とはまだ思うのですが、
贅沢は言えません。
今はハワース、ブロンテ姉妹の面影を追って、ちょっと真面目に文学モードです。
投稿: kiho | 2012.06.28 18:03