チャッツワース スコットランド女王メアリを辿って
2012.6.22
チャッツワースへ向かうため、前夜リーズから南下して途中のシェフィールドに一泊した私達。
ここのホテルは快適でした!おすすめ!
Premier Inn Shefield Meadowhall Shefield Rd. Tel: +44 87 1527 8966
1泊一部屋79.5ポンド。
朝食、WiFiを付けても82ポンド!部屋はきれいで広々。今回の旅で初めてバスタブも!
朝、さあこれから、ダービシャーの名園まで小一時間のドライブ!と張り切って出発した途端、シェフィールドの街でカーナビの指定する道からはずれてしまいました。
復帰しようと裏道をぐるぐる回っていると、ふと視界をよぎる廃墟、、、いえ遺跡のようなレンガ塀が。
ほとんどが崩れて往時の面影もありませんが、いちおう説明書きもある遺跡のようです。
Sheffield Manor Lodge
そこにサラっと書かれていたのは。。。
「1570-1584年、スコットランド女王メアリが領主シュルーズベリ伯の庇護下、ここに滞在していた。」
おお~、エリザベス1世により長い間イギリス各地に幽閉されたスコットランド女王メアリ。そしてそのあげく最後は処刑されたその理由が、もちろん王位を奪われるのことへの恐れがありますが、その美しさを妬んでとかその血統を妬んでとか後世にまでいろいろと憶測されるスコットランド女王メアリ。
今日この後に訪れるチャッツワースも、実はこのスコットランド女王メアリ・スチュワートの幽閉先として知られています。
ふと迷い込んだこの名も知らぬ遺跡とめざす名庭園チャッツワースが、スコットランド女王メアリというキーワードでつながっている不思議を感じました。
チャッツワース
Chatsworth
Edensor, Bakewell, Derbyshire, DE45 1PP
風光明媚な田園風景を背景にしたこのスケールの大きな庭園は、もう庭園のレベルを越えて一体が広大な自然公園のようです。
宮殿のような邸宅の前にはカスケード庭園からとうとうと水が流れ、その右手奥には噴水の庭、ロックガーデン、メイズなど、意匠を凝らした庭園が並びます。
左手に配置されているのは、ボーダー花壇、そして私のお目当て薔薇園。。。
。。。のはずだったのですが、やはり薔薇はここでもまだ堅いつぼみでした。
花壇にはまだ春のチューリップの枯れた茎が残っていて、まだ薔薇はこれからよ、と告げているよう。
これではこの後訪れる予定の、すぐ近くにあるハドン・ホールも期待薄です。。。
(でも実はそうでなかった!という嬉しい誤算が。ハドン・ホールに乞う御期待。)
しかも、この日は朝から雨。庭園に入った途端、大雨。
しばらく大木の下で、雨から避難したりしていました。
薔薇園の奥には、コテージ・ガーデン。
なんと植栽が、テーブル、イス、ソファの形に刈り込まれています。
さらにその左手にはキッチン・ガーデン。
やっとここで、フォックスグローブと一緒に咲く、薔薇の一群を見つけました。
スコットランド女王メアリも、この庭園を眺めながら、来る春を、薔薇の咲くときを毎年毎年、どんなに待ちこがれたことでしょう。
そんな哀愁ただよう気持ちを少しだけ共感できたチャッツワース訪問でした。
さあ、午後はハドン・ホール。薔薇はどんなでしょう。。。
(レストランエリアで昼食。とてもおしゃれで、アフタヌーン・ティも出来ます。)
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コメント
Manor Lodge いらっしゃったんですね。懐かしいですー。シェフィールドとその周辺に14年間もメアリーが幽閉されていたって、全然有名でない事実ですよね。今回、偶然とはいえ、紹介して頂いて嬉しいです♪ チャッツワースでは天気と花々ちょっと残念でしたが、お屋敷を含むあたり一帯、全体が素敵ですよね・・
投稿: ck | 2012.06.23 16:48
ckさま、
さすがやっぱりご存じの場所だったんですね!
ディスカバリー・センターなどもあって、ちゃんと見学も出来るようでしたが、先を急いでいて出来ませんでした。
歴史を感じる迷い道でした。
投稿: kiho | 2012.06.24 00:32