ブロンテ姉妹の郷、ハワース
2012.6.28
ハワース。
Haworth
この小さな町で、あの壮大な愛の物語が生まれました。
ひとつならず、ふたつも。
「嵐が丘」と「ジェイン・エア」です。
それもブロンテ姉妹という、この地で生き、若くして亡くなった儚くも才能ある同じ家の姉妹から。
ここはいつか訪れたいと思っていた町でした。
ヨークシャーのはずれにあると知り、ぜひとも、と今回の旅程に入れ、ブロンテ姉妹も通ったであろう坂道のメイン・ストリートに面した古いインに宿泊。
メイン・ストリートには当時からあったというパブがあちこちに。
そこで昨夜は楽しいひとときを過ごしました。
私達の泊まったThe Fleece Innも1階はパブになっていて、そこはBest Beer Guide, 2012にも載っているパブだそうですが、ここも古いパブのようです。
そんな古い面影を残す町、ハワース。
一夜明けて朝の光の中、姉妹の父が牧師だったという教会が、そのパブのすぐ横にありました。
教会の手前が姉妹の家。ブロンテ博物館として当時の部屋が見学できます。
The Bronte Parsonage Museum
Haworth, Keighley, West Yorkshire, BD22 8DR
www.bronte.info
姉妹が創作活動をした居間。
シャーロットが執筆したという机。
シャーロットが実際に着用したというドレス、小物。
エミリーが弾いていたピアノ。
どれもみな、物語の中に登場しそうです。
2011年の映画「ジェーン・エア」で使われたドレスも展示されていて、この映画は2012年アカデミー賞のコスチューム部門にノミネートされたそう。
この映画もぜひ見なくては。
お庭も素敵でした。
姉妹も眺めた前庭には、かわいい花や薔薇。
決して長いとはいえない人生を駆け抜けたブロンテ姉妹。
ここでも薔薇が咲いていたことが、何かとても嬉しく思えました。
家の裏側からずっと、牧場が続き、そのさらに奥は延々とヒースの丘が連なります。
創作とはいえ、想像上の人物達とはとても思えないほど生き生きと描かれた「嵐が丘」のヒースクリフとキャサリン。
幼い頃の二人が転げ回って遊んだヒースの丘を思い浮かべました。
車で少し丘を登り、少し歩こうと足を踏み入れると、いきなり空が曇り強い雨。しかも雷!
やはりここは「嵐が丘」の舞台にふさわしい場所でした。
Charlotte Bronte (1816-1855)
Emily Bronte (1818-1848)
Anne Bronte (1820-1849)
P.S.
ここではたくさんの日本人の観光客と遭遇~。
というよりほとんど全員が日本人でした。日本人には特に、ブロンテ姉妹の作品は心に響くものがあるんですね。日本人(の奥様達)、元気に観光していました!
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コメント
はじめまして。私も2年ほど前にハワースに行きました。なつかしいです。
The Fleece Innのパブはいかがでしたか? 私は行く機会がなくて入れませんでした。
私は別のパブでブロンテの名前のエールを飲みました。
投稿: スカーレット | 2012.12.10 20:26
スカーレットさま、
コメントをありがとうございます。

The Fleece Inn、パブで買ってから部屋で飲んだのですが、入れ立てのビールはおいしかったです。
ブロンテ姉妹の里は、パブも多い町ですね。
kiho
投稿: kiho | 2012.12.11 16:20