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2012年2月

2012.02.21

最後の夜はチャンカット・ブキッ・ビンタンで

2月20日

今日いきなり出かけたのはクアラルンプールのビジネス街。
ペトロナス・ツイン・タワーのあるKLCCと呼ばれる中心地へ。

LRTラインを初利用

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何を隠そう、もう最後だというのに、野鳥のフィールドガイドを買いに来たのです。
昨日の日本語のお上手な方から、ここの紀伊国屋にあると教えられて。

ところが。。。

最後に買おうというのが甘かったのか、紀伊国屋にはありませんでした。
タイの紀伊国屋でみつけたときに買っておけばよかった。。。

あの時買っていれば、その後ずいぶんと役だったのに、「重いなあ~ボルネオの本があるからいいかなあ~」とさんざん考えた末、買わなかったのです。
いまさら探してもね~。

しかも有名なペトロナス・ツイン・タワーは紀伊国屋の入っている巨大ショッピングセンター スリアKLCCの真上にあるため、地下鉄で来た私達からは見ることも出来ず。

スリアKLCC

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少し離れた街区から見たペトロナス・ツイン・タワー

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ホテルの部屋からは、KLタワーがよく見えます。

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ここのカフェテリアで簡単にお昼をすませて、午後はクアラルンプール発祥の地といわれるムルデカ・スクエアへ。

ここにあるのは、マレーシアでも美しさで評判のイスラム寺院、マスジッド・ジャメ。
入り口で服装チェックを受け、夫はガウン、私はスカーフの着用をするようにと貸し出されました。

マスジッド・ジャメ

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夫のガウン姿。

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私もスカーフ。

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イスラム寺院、初めて入ったのですが、美しいタマネギ型のドームの建物の中は、ただ柱があるだけの広々とした大理石のホール。
そこに、人々が思い思いの格好で横になっているホール、また祈りを捧げているホールがありました。

イスラムは偶像を禁じ、人々が偶像に祈るのも禁じています。
だから確かにその広いホールには人々がいるだけで、神仏や飾りものはありませんでした。
風が吹き抜ける空間で、静かに礼拝をする人々。
私にとっても、とても静かで印象的な時間でした。

その近くには、他にも歴史的建物が続々。

スルタン・アブトゥル・サマド・ビル(旧連坊事務局ビル)

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最高裁判所

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セント・マリー聖堂

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ここの噴水がなんと、ウツボカヅラをデザインした噴水。
可笑しかったのでつい写真に収めました。

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そうこうしているうちに、雨がポツポツ。
来た~~~

昨夜から、思い出したように大雨が降っているのです。

この時もしばし、軒下でやり過ごそうと雨宿りしていたのですが、長引きそうなので、コーヒーショップへ移動。

カプチーノとアメリカンをゆっくり1時間かけて。
雨はますます豪雨になり、しかも風まで出て横殴りに。
スコールなんてもんじゃありません。
乾季のこの時期だというのに、東南アジアのあちこちで、時ならぬ雨が降っているようです。
ペナンでもランカウイでも、私達はなんとか観光の邪魔にならない程度で済んでいますが、連日、まるで梅雨時のように降っているところもあるそう。
これって気象的にはどうなんでしょう。異常気象とかではないのかしら。

雨が収まるのを待って、最後はチャイナタウンへ。
マレーシア最大のヒンドゥー寺院 スリ・マハ・マリアマン寺院

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ここは靴を脱がなければならず、雨の直後で大変そうだったので、中へ入るのは遠慮しました。

さて、今夜の夕食は。。。
旅行中の夕食は楽しみでもあるのですが、これが連日だと、考えるのも面倒になってきます。

でも今日は本当に本当に最後の夜。
思い出深い夜を過ごしたいなあ~。
チャイナタウンはしばらく歩いてはみたのですが、屋台、夜店、観光客と人並みに押され、ゆっくり過ごせる雰囲気ではありません。

う~んとうなって、疲れたときのいつもの手助け、ガイドブックに載っているお店を探しに昨夜の街、ブキッ・ビンタンへ。
そこで、探していたお店はみつからなかったのですが、思わぬ素敵な場所に迷い込みました。

Chankat Bukit Bintang通りです

おしゃれな各国料理のレストラン・バーが連なり、まるで六本木か青山か。
(本当に「代官山」なんてレストランがありました。。。)

その中から、インド料理のお店で夕食を。

私はチャパティがマレーシアで進化したというロティ・チャナイが食べたかったので聞いてみると、メニューにはないけど、作ります!とのこと。

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このロティ・チャナイ、薄皮を重ねて焼いたパンで、ナンやチャパティよりもサクサクしておいしいんです。すっかりファンになりました。

あとはラム・カレーとタンドリー・チキン

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どちらも本格的。スパイシーで辛いでもうまい

ビール1jug(38リンギット)入れて、これで93.7リンギット(2,811円)。

二人で1000円くらいで過ごしていたタイやカンボジアほど安くはありませんが、こんなおしゃれなダイニング・バーでこのお値段はお得。

私達のタイ・マレーシア旅行、とうとう最後の夜が更けていきます。

私達の今回の旅、いろいろすったもんだやら、出来事やら不調やらありましたが、なんとか無事最後の夜となりました。

途中、みなさまにはどんなにか、ご心配をおかけしたことと思います。

でも何とか、みなさまの応援のおかげでここまでたどり着くことが出来、いつもこの拙いブログをお読みいただいたこと、暖かいコメントをいただいたこと、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

また、機会があれば(体力をつけて、先立つものも貯めて)いつの日にか、こんな旅を続けたいなあ~。

ライトアップされたKLタワーと、ツイン・タワー

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2012.02.20

クアラルンプール 最後の街

2月19日

私達の東南アジア3カ国の旅もとうとう最後の地、クアラルンプールを残すのみ。

そのクアラルンプールにやってきました。

、、、と言いながら、実はクアラルンプールの空港やその周辺にはもうさんざん立ち寄っているんですけどね~。
クアラルンプール市内に入るのは初めて。

LCC-T空港から8リンギットの市内行きバスに乗りKLセントラル駅へ。そこからモノレールのKLセントラル駅へは、ガード下の仮歩道みたいな狭い連絡道をスーツケースをガラガラ引きずって歩くのですが、これが今のところ正式な連絡道。みなさん、律儀に歩いています。
そしてモノレールに乗り、ホテルに着いたのがもう夕方4時。

モノレール

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でも、旅も終わりになって精力的な私達、それから観光しましたよ~。

また来たときと同じルートをそっくり戻り、ガード下の仮歩道を通ってKLセントラル駅へ。
さらに某有名ホテルのロビーにやってきました。
というのも、。。。

目の前にあるレイク・ガーデンという90ヘクタールもの大公園に、夕方のバードウォッチングをしようとやってきたのです。
、、、が、ハイウェイがあってどうやって行っていいのかわかりません。

ホテルのコンシェルジュに聞くとボーイさんを指名。そのボーイさん、よく聞かれるのかスラスラと窓越しに見えるハイウェイを指さして、「あそこを行きます」

ええ~~~車がビュンビュン飛ばしているのに

「ほら、人が行くのが見えるでしょう?」


確かに。。。
車の脇を人が歩いている!

実際行ってみたところ、幅30cmくらいの歩道があるにはあるのですが、ほとんどこれは無謀。

さらにボーイさんに教えてもらった最後の難関は、、、その自動車道を渡らなければならず、結構きわどい道順

でも、それが本当に、KLセントラル駅方面からこの公園に行くルートのようです。

レイク・ガーデンはクアラルンプール南西部に広がる広大な都会のオアシス。

レイク・ガーデン

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日曜日の夕方だけあって、休日最後の貴重な時間をこの公園で過ごす人々でにぎわっていました。

ペルダナ湖

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鳥も居るのですが、夕方の日射しはもう薄暗く、しっかりと確認できません。

Flowerpecker

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全体が灰色で一部が青い珍しいトキが3羽、枝にとまったので、名前を知りたいなあ~と悩んでいたら、すぐ隣の石に腰を下ろしていた白人の男性がなんとフィールドガイドをひろげているではありませんか
しかも私達と同じトキを見つめながら。。。

Glossy Ibis (ブロンズトキ)

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「あの~、失礼ですがあの鳥は何というのでしょう?」(これ英語です)

と聞いてみると、嬉しそうに、
「あれね、たぶん」(これ日本語です) 「Glossy Ibis」

レイク・パークでバードウォッチング

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その後も流暢な日本語で、その公園の鳥をいろいろ教えてくれました。
聞けば奥様は日本人とのこと。
今、奥様は日本に里帰り中で、暇な日曜日の夕方、探鳥をしに公園に来たそうです。
日本語のお上手なバードウォーチャーとの不思議な出会いでした。

さて、今夜はどこで夕食にしましょう~。

帰りのモノレールの途中にあるのは、クアラルンプールの夜の繁華街、ブキッビンタン
ここには夜、大繁盛する大屋台街があるんです。
そうだ、そこに行かなければ!

モノレールのブキッビンタン(Bukit Bintang)駅で降りると、もう人だらけ。

ブキッビンタン

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さらに屋台街と言われるアロー通り(Jl. Alor)に入った途端、皎々と照らされた中華レストランと屋台の波。

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屋台街というからには、小さな屋台がひしめいているんだろうと思っていたら、ちょっと違っていました。

基本的には各中華レストランの店先に、小さな屋台がいくつか専属で店を構えていて、お互い持ちつ持たれつの関係になってるんだな、と利用してみて初めてわかりました。

店先を貸している中華レストランは、お酒やジュース、あるいは料理などを提供することで利益を得ます。屋台はその軒先を借りて、面白みのある屋台料理を提供することで、お客の興味をひきます。

面白いのは、飲み物と屋台料理は、注文毎に支払いをするということ。
給仕をする係の人が、お金を入れたポシェットを首からぶら下げています。
レストランの料理の支払は、最後にまとめて。
こんなコツもわからないと、なかなか戸惑います。
私達もやっとわかってきたころ、食事が終わってしまいました。

今夜の屋台料理の夕食、ビールを小瓶で2本、点心3皿、空芯菜のいためもので、締めて37.7リンギット(約1,100円)。

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すみません、3個入りなのに、食べちゃった後で撮った写真です。。。

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クアラルンプールの街中で1000円なら安い!

果物の屋台があったので、マンゴスチン、1kgなら5リンギットだったのですが、500gだったので3リンギット。(90円)。
果物の女王と言われるだけあって、上品な甘さと酸味です。

ドリアンも売っていました。左ドリアン。右マンゴスチン。

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クアラルンプール一日目。
まずまず大成功でした。

P.S.

お腹を壊して、みなさまにもご心配をかけてしまった私達ですが、実はもうひとつ困った事態が起こっています。

何かとひ弱な私達。

北海道にいるときから果物アレルギーで、リンゴ、ナシ、モモ、イチゴなどを食べると喉の奥が腫れたり(ひどくすると呼吸困難になります)唇が腫れたりします。

これはもともと、夫は白樺花粉症、私はイネ科花粉症由来のアレルギーで、白樺の多い北海道で、最近アレルギーの人が多くなっているのです。

いままで大丈夫だった果物が、ある時から突然ダメになり、私は最近メロンでも唇が腫れ、メロンのおいしい北海道にいるというのに、もうメロンは食べられません。(なぜか火が通っていれば大丈夫なので、ジャムは食べられます。)

果物が何より好きなのに、悲しい~。

今回の旅、南国のフルーツは大丈夫!と思っていたのに、旅行半ばから私はパイナップルに反応するようになりました。

そして、、、。

あんなにも、食べ頃を極め続けて、夫のお気に入りだったココナツ。

夫が昨日食べた後、急に咳き込んだりむせたり。。。

とうとう、ココナツが限界許容量に達してしまったみたいです。。。

私達、南国のフルーツもやっぱりダメみたいです。

(今日買ったマンゴスチンは今のところ、大丈夫。)

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2012.02.19

今日もバードウォッチング

2月18日

ランカウイ島3日目。
我々は今日も本格バードウォッチング
なんたって、バード・パークに行ったんですもの、鳥、見放題。

あらあら、そんなお手軽な、と言わないでくださいね。

バードウォッチャーにとっては、見知らぬ海外の鳥を学ぶ絶好の場所が鳥類保護園やバード・パーク、あるいは私達が行ったランカウイ・バードパラダイス・ワイルドライフ・パーク。
Bird Paradise Wildlife Park
(入場料22RM)

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、、、のはずだったんですが、。。。

オーストラリアではそうでした。。。

でもランカウイのバード・パークは、実はちょっと(大)はずれ。

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珍しいアフリアの鳥や中国の鳥などはいるのですが、期待したランカウイの鳥はあまり見られませんでした。

フラミンゴ

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ホロホロチョウ

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野生種保護の意味で、ランカウイの鳥はこうした商業パークに展示するのは禁じられている種類が多いのでしょうか。入園料22リンギット(660円)かかりましたが、これはこれで、鳥に直接エサをあげたり出来るので、家族連れは多いに楽しんで、子供たちは大喜びでした。(エサ代6リンギット)

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欲求不満の私達、帰り道でタクシーに、昨日カワセミが居たマングローブの川岸が見える橋まで行ってもらうことにしました。

そこへ行く途中、タクシーはショートカットするために田園の裏道を。

すると。。。

「ストップ、プリーズ、ストップ」と突然叫んだ私。

電線にカワセミが居たのです。

昨日と同じ、White Throated Kingfisherの鮮やかなコバルトブルーが西日に輝いて。

(まさき撮影。Canon EOS Kiss)

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しばし、眺めたあと、またタクシーで走ると、、、また電線に。

電線ごとにカワセミがいる、というのも、「ごと」はともかく、本当だったんですね~。
、、、というのも、。。。
(昨日のマングローブの川岸では残念ながら出現しませんでしたが。。。)

ホテルに帰ってきて、バードウォッチングにノリノリの私達、ホテルの裏を夕方探鳥しようと出かけた途端、、、。

ホテルの裏は、こんな素敵な田園

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いた~~~

電線にカワセミ

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あちらとこちらとむこうとで、鳴き交わしている。
さらに、向こうの家からこちらの家の木に飛び込んだコバルトブルー、これもカワセミ。
どれもみな、White Throated Kingfisherでしたが、堪能しました~。

その他にも、田園の鳥が。

モズ

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Bulbul

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このホテルの裏、なかなか良い探鳥地です。

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アジアのバードウォッチング、友人仲間でもリピーターが多いんですが、なるほど、満足度高いです。

今夜は海鮮料理屋さんで、祝杯。
我々の旅行もあと少し、ランカウイ最後の夜なので、おごって、ロブスターです。
ビールはジョッキ150円だけど、今日はちょっとかかるかも。。。
(それにしても、シェムリアップのジョッキ40円は安かったあ~。)

ランカウイは島だけあって、海鮮料理屋さんが多い

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ロブスターのガーリックロースト

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今夜は雷と共にいきなり豪雨。
昨夜も雷雨。
夜なので助かりますが、夕方の外出に傘を手放せません。

ランカウイも今夜が最後、明日からはクアラルンプールで、この旅行の締めくくりです。

P.S.

そういえば、スターウォッチャーでもある我々(というより夫。)

このランカウイの海岸で、星を見たのですが、いまいち透明度がよくなくて、くっきりすっきりとは見えませんでした。

昨日の夕方海岸で

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オリオンの3つ星が見えたくらい。。。

星空といえば、素晴らしくきれいだったのは、実はお手伝いにかけつけた4月の岩手県山田町でした。

もともと風光明媚な町。

さらに星を見るのに邪魔になるライトもなくて。

それはそれはきれいな星空が毎夜テントの上に輝いていました。

天の川も半球を横切って白々と。

どこよりもきれいな星空と、地上の悲惨さがあまりに対照的で、無数の星の美しさも哀しかった。

未曾有の大災害から、もうすぐ1年が経とうとしています。

1年とは、なんと早いものなんでしょう、まだまだ復興とはほど遠い被災地。

あの自然豊かな、星空のきれいな町が、一日も早く本当の豊かさと美しさを取り戻して欲しいと心から願っています。

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2012.02.17

ランカウイで本格バードウォッチング

2月17日

今日の我々は本格バードウォッチャーやってきました~。

本格バードウォッチャー心得その1---早起き。
ちゃんと7:30に出発。(ツアーですから。)

心得その2---双眼鏡は一人が一つ。
ちゃんと持ちました。(ひとつでいいね、と持参したのは不真面目に1つでしたが、ツアーでもうひとつ貸してくれました。)

心得その3---鳥のフィールドガイドを持参。
日本から持参。ただし友人がたくさん貸してくれた本の中から、(一番軽い)ボルネオ島のフィールドガイドだけを持参したため、案内人からは「それはボルネオ」とすぐに切り捨てられました。

確かに、同じマレーシアだからいっか~と持参したフィールドガイドでしたが、ボルネオ島ランカウイ島では大きく違うものなんですね~。
北海道と沖縄くらい違うんでしょう~。(いまさら納得。)

今日見た2種のカワセミは、どちらもボルネオのフィールドガイドには載っていませんでした。
アカショウビンは北海道にも沖縄にもいるのにな。。。ぶつぶつ)

ツアーの車

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ガイドさんは現地の若い元気いっぱいの女性案内人。
場所も鳥も詳しくて、自分も鳥に夢中~。
私達に見せてくれようと一生懸命で、ガイドさんのスコープですぐに合わせて見せてくれます。

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参加者は私達だけだったので、朝一番に彼女の方から「何が見たいですか?水鳥?」
いえいえ水鳥は苦手で、と苦笑。区別がつかないんだもの。
「キングフィッシャーが見たい」と希望すると、なんと、連れていってくれたマングローブの水辺で、第一番の出現鳥がカワセミ

(まさき撮影:Canon Eos Kiss)
Brown Headed Kingfisher

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しかも、水辺の枝にじっととまって観察し放題です。

そこにはまた、カラフルな黄色の鳥が。(Black Naped Oriole)(写真なし)

枝先には、頭がベッカム刈りのかわいい鳥が。(Nikonコンパクトデジカメ、ガイド方式で撮影)
Yellow Vented Bulbul

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すかさずスコープに入れて見せてくれた後、ガイドさん自身も、

「そうだ、イェイ!」


と言いながら自分のCanonコンパクトデジカメをスコープの接眼レンズに合わせ、ズームしてピントを合わせてパシャ。
あららら~。

すごい裏技~。
高倍率でベッカム頭がばっちり撮れてます。
夫の持参した一眼レフでもここまでズーム出来ません。

この裏技、私のNikonコンパクトデジカメでやろうとしても、せいぜい対象だけなんとか丸枠で撮れるだけでした。
上の写真です。。。

このガイドさん、その後もこの技で、他のカワセミ、サイチョウも撮って、メールで送ってくれるとのこと。
気が利くわあ~。良いガイドさんにも当たりました。

ガイドさんにも、というのは、今回の我々は大当たりで、いきなりカワセミが2種。

その後も次々と、ランカウイにしかいない貴重種のサイチョウ、ワシなどの大物が出現。

Mountain Hawk Eagle (クリックしてみてください。頭に冠羽があります。)

Photo_3

途中でバードウォッチングしていたイギリス人のバードウォッチャーからも、驚かれるほど、見やすい位置でバッチリ、ランカウイならではの鳥が姿を見せてくれました。

まずはドロンゴ。
スコープでもバッチリ、特徴的な2本の尾羽が先端まで見えました。
優雅に飛ぶ姿も。
このドロンゴは頭に冠羽があり、尾羽の先も太く、一般的な尾羽の長いDrongoよりも貴重種なのだそうです。
Greater Racket-tailed Drongo

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Nikonガイド方式で撮影

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このツアー会社のシンボルにも使われている大サイチョウ。縦長の穴は巣穴だそうです。
Great Hornbill

Photo

この大型種のサイチョウも、マレーシアでは見られるのはランカウイだけだそうです。
数が減っているのを、先ほどのイギリス人は心配していました。

Great Hornbill飛翔

Photo_2

田んぼの電線にいたカワセミ。
White-throated Kingfisher

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やっぱりアジアでは電線にカワセミがいるんですね~。
何度も電線に戻ってくるので、じっくり見ることができました。

水鳥が苦手、と言ったので、森林の鳥を中心にランカウイで一番高いグヌン・ラヤ山の森へ連れていってくれたので、お昼近くなっても気温も涼しくとっても快適。
でもさすがに日中は鳥の動きもにぶくなり、無事お昼に終了しました。

野生の猿 Dusky Monkey

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最後に、今日出現した鳥を、手書きリストを渡してくれた親切さ。
「全部で29種。30種いかなくて残念~」と彼女。
明るくて元気でとっても良いガイドさんでした。

昨日は移動で早起き、今日も早起きで眠くてしかたなかった私達。
部屋で休もうと思って帰ったのですが、、、。

そうだ!
ここはリゾートだったリゾートしなくちゃ。。。

と今、ホテルの専用プールサイドのデッキチェアでお昼寝中です。

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午後のけだるい時間を、充実したバードウォッチングをした満足感をかみしめながらゆっくりするぜいたくな時間。

これがやりたかったんです~。

冬まっただ中の日本に居るみなさま、申し訳ありません~。

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2012.02.16

リゾートで大苦労~

2月16日

ランカウイ島に到着しました~。
さあやっとリゾートアイランドで、私達もセレブの日々を過ごすぞお~

ペナン島から乗ったフェリー

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ランカウイ諸島の島々

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と、期待満々。

いままで一番高いホテルを予約していました。
(っても二人で10,000円。ガイドブックでも高級ホテルに分類されているホテル。)

ヨットハーバー

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ところが、、、。

ネットは部屋で出来ずロビーのみとのこと
部屋っても、洋風「海の家」レベルの古いバンガロー。

狭いベッドルームには金庫もバスタブもバスローブ、タオルすらありません。バスタオルのみ。全体に古いし、すき間だらけだし、蚊も多そう。

ネットをやるには、夜、バンガローを出て暗い森の小道を延々歩いてロビーまで行かなければならず、そのロビーったって屋根がかかった柱だけの東屋風なので、夜、の餌食になりながらブログをアップするなんて、不可能~

と、私は着くなり気分どんより。
これが、期待のセレブリゾートとは。。。
ちょっと、いえいえ、大きくハズレすぎ

そのホテルのレストランでお昼のピザを食べながらもまだ葛藤。
ところが、そのピザがまたおいしくない~。

皮は堅いし、具もパラパラ。
孤立したリゾートホテルだから、このレストランの食事にたよる可能性大なのに、こんなレベルでは。。。

いままで、ホテルはまずまずハズレずにここまで来たのに、一番高いホテルでまさかこんなことになるとは、全くの予想外でした。

しかもネットの口コミで、に一晩中悩まされた、とあって、が天敵の私は悲鳴。。。

これが決定打でした。

とうとう今日のうちにもう、別のホテルに移ることにしました。
ネットが出来るロビーで、別ホテルを予約。

残念ながら当日キャンセル料が発生してしまったのですが、新しいホテルに変わりました。

そしたら、ここはすごい

ホテルのエントランス

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ネットの口コミも9レベルの評価がついているだけあって、我々の自宅1階よりも広い床面積に、居間、キッチン、ベッドルーム、バスルーム付き。

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ここまで広いホテルは初めてです

これで少々高くなったのですが(一泊二人で13,000円)2~3万円台が当たり前のランカウイ島では安い方。

やった~。
と、どんより気分もみるみる快復。

大型リゾートホテルではないので、専用ビーチなどはありませんが、その後散策してみると、新しいホテル周辺にはコンビニあり、各種レストランあり、ビーチあり、と居心地満点なことがさらに判明。

夜はビーチのレストランで

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二人でバンコクでダウンしていた時ついつい判断力不足で予約してしまったのですが、良い勉強になったと思うことにしましょう~。

近くのツアー会社で、明日のバードウォッチングツアーも予約。
早朝7:30出ですが、楽しみです~。

ランカウイでいきなり、こんなにバタバタするとは、思ってもみませんでした。

いやあ~旅行って、いろいろあるものですね~。

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2012.02.15

ペナンで記念撮影

2月15日

あ~可笑しかった~~~。
たいしたことない一日でしたが、おもわぬハプニングに大笑い。

ビクトリア・メモリアル時計台

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私達のペナン島滞在。
滞在は今日たった一日だというのに、またしても炎天下にヘロヘロの軟弱人間になっています。

市内を循環している無料のCATバス。
エアコンが効いているとの情報に、「それで行こう!」

市内循環なんだから、乗っているだけで市内観光になるという単純発想。

、、、なことを考える旅行客は私達でもなかったようで、結構観光客いました。

バス車内

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そんな軟弱人間の我々にも今日は、明日のランカウイ島行きフェリーのチケット購入という課題がひとつ。

仕方なく(?)無料バスを降り、フェリーのチケット売り場へ。
そこに連なるのはツアー会社。
どこで買っても同じ料金、同じフェリーとのインフォーメーションセンターの情報で、ひとつのツアー会社で無事購入~。

その後、ひたすら日陰を求めながら、すぐ向かいのコーンウォリス要塞を見学。

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入場料2リンギットの割には見るものもなく、日陰もなく。。。

この地に初めて上陸したキャプテン・フランシス・ライト像

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もうお昼にしよう~と、無料バスでチャイナタウンへ。

暑さで何を食べるか考えるのもおっくうで、ガイドブックにあった飲茶レストランで飲茶というものをしてみようと入りました。
(中国に行ったときにもとうとう飲茶とは縁がなく、我々の永遠のあこがれなんです。)
ところが。。。

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そのお店の飲茶タイムは午前は12:00まで。
夜は6:00から。
で、ちょうどお昼のこの時間はやっていないとのこと。
がっくり。    (近くの店はこの時間、飲茶のお客で満員なのに・・・・・・・)

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仕方なく焼きソバと芙蓉蟹を頼み、あらためてガイドブックはどう書いてあったかな~と再チェックしていると後ろと通りかかった店員のおばさん、、、。

「私が載ってる」
えええ~

私もびっくりしましたが、他の店員おばさん達もぞくぞく集まってきて、皆でわいわい次々私のガイドブックを覗きます。
確かに

某「地球の歩き方」マレーシア編をお持ちの方!
ペナン島の大東酒楼をチェックしてみてください!
飲茶ワゴンを押しているのがそのおばさんです~。

飲茶が出来なくてもすっかり嬉しくなった私。
おばさんに写真を撮ってもいいですか?とカメラを出すと、別のおばさんが「私が一緒に撮ってあげる」と3ショットを撮ることに。

その別のおばさん、結構こだわり派で、撮った写真が1枚目は逆光だとダメ出し。
フラッシュをたいてもまだ暗いとダメ出し。
最後には我々に席を替われと、順光の席に。

さすが~。

ばっちりでした。

思わぬお店で思わぬハプニング。
看板おばさんと3ショットを撮れて、ペナン島ぐうたら観光に良い思い出が出来ました~。

3ショット写真

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明日はフェリーでランカウイ島へ。
忙しかった旅行でしたが、リゾートアイランドで休養の時間を目指します!

世界遺産 ジョージ・タウンの町並み

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前夜はホテルの近くのビア・レストランで食事

ビールが1jugで28リンギット(840円)でした。マレーシア、高い~。。。カンボジアではジョッキ0.5ドルだったのに。マレーシアはイスラムの影響が強く、お酒は高いです。

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お食事はおいしかった。。。

サテー(鳥の串焼き。ピーナツソースがなんともおいしい。レシピを聞いたら、ネットに載ってます、とニコっとかわいい店員さん。)

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エビの炒め物

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野菜炒め物

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ビールが高めでしたが、これで58リンギット(1740円)。

でも3国の中では、マレーシアはちょっと高いかな~。

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移動日 一路ペナン島へ

2月14日

またまた移動日がやってきました。
しかも懲りもせず、またミジンコ移動です~。

シェムリアップからエアアジアクアラルンプール
今回は空港までは20分ほどだし、8:35の便だったので、普通に早起き。
ホテルの朝食も食べられました。

アンコール・リビエラ・ホテル、おすすめですビュッフェスタイルの朝食も毎日一部が替わり、基本は洋風朝食ですが、その場で作ってくれるカンボジアスタイルのヌードル各種、オムレツなども。これで1部屋2,872円はお得!)

クアラルンプール11:35着。(マレーシアの時差が1時間早いので、乗っている時間は実質2時間です。)

我々はこれからペナン島に向かいます。
ただいまペナン島行きの15:35エアアジアの時間待ち。
クアラルンプールLCC-T空港も、もう4回目。
私達はエアアジアから表彰されてもいいくらい。。。

。。。なのに。。。

今日はいろいろとひっかかります。
というのも、。。。

旅行後半のエアアジアは、旅行中にPCで予約していたのですが、なんたってプリンターがないため、航空券を印刷できません。

空港に発券できるkioskがある、とネットの説明があるのですがkioskという自動発券機の指示通り手続きしようとしても、途中で行き詰まってしまいます。

困り果ててkiosk担当係員にPC画面を見せると、これはもう発券されているから、直接カウンターへ行くように、との指示。

これがkiosk

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、、、で、搭乗手続きが始まるまで待ってから、手続きカウンターに行くと、女性係員からは厳しい顔で、印刷していない場合は発券手続きに一人10リンギット必要と言われました。(予約したときに、印刷できない場合の指示があったのかもしれませんが後のまつり。)

しぶしぶ支払ました。

朝シェムリアップ空港でも、このときは印刷はしてあったのですが、(これは勘違いで)印刷した下半分を切り取ってしまっていたため、厳しく「今後は絶対に切り取らないように!」とシェムリアップのエアアジア女性係員からも厳重注意されていたのです。

シェムリアップ空港

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極力経費を切りつめて、運賃を安くしている航空会社だけあって、客サイドで出来ることはやってもらう、というシステムはわかりますが、旅行中予約する人だって多いと思うんだけど。。。結構、エアアジアの女性達、厳しい。。。

(でもこの日、初めて下半分の件を言われました。いままでずっと、ただパスポートを出すだけでO.K.だったのに。印刷した紙も見ることもなく。人によって違うみたいです。)

LCC-T空港内の飲食店は、無料Wifiでネットが出来ることは出来るのですが、つながりが悪く、この記事をアップするのは、ペナン島についてからになりそうです。

北のシェムリアップからクアラルンプール、そしてまたV字運動で、北西のペナンへ移動、今日は我々のミジンコ移動日です。

ペナン大橋

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上空からのペナン島

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ペナン島に到着しました。ホテルからアップしています~。

P.S.

移動日秘話:

私達が使っているキャリーケースは布製で、飛行機に預けるときに傷むのでは?と思いません?

しかもミジンコ旅行で飛行機を多用して。。。

でも大丈夫、海外の山登りに何度も行っている知人から、以前教えてもらったオススメ方法があるのです

それは。。。

漬け物袋~~~

たった100円ほどの漬け物袋。

これさえあれば、大事なケースが傷みません。

入れた状態

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出した状態

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今回、他の荷物を見ていたら、専用のビニール袋に入れていたり、空港の片隅に巨大ラップ機があって、それでぐるぐる巻きにしてもらったりしていた人達がいました。

みなさん、いろいろ苦労しているようです。

でも、4斗樽ほどの漬け物袋は丈夫で、サイドポケットに入れておいて、何度でも使えます。

傷んできた漬け物袋

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、、、と海外旅行の際はいつもこの方法だったのですが、今回はあまりに飛行機の移動が多すぎて、さすがの漬け物袋もボロボロになってきました。

飛行機を多用するときは、漬け物袋の予備も持参しましょう~~~。

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2012.02.14

アンコール遺跡群めぐり最終日

2月13日

予定を立てていたときにはシェムリアップ滞在に4日をあてて、最終日はホテルのプールでのんびり過ごすくらいの余裕があるかな、なんて思っていたのですが、大間違い

アンコール・ワットはさすが世界にその名をとどろかす大遺跡群だけあって、4日あってもすべてを見つくすなんてことはとても無理でした。

(到着したときの早朝飛行機がたたって、効率が悪かったせいもありますが。。。)

最終日の今日は周辺遺跡を回る予定なので、自転車はやめてトゥクトゥクを一日借り切ることにしました。

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ホテルが呼んでくれたトゥクトゥク、中心部の遺跡なら16ドルとのことですが、周辺部なので18ドルとのこと。
さらにカンボジアの中心を占める大湖、トンレサップ湖の夕陽ツアーにも連れていってくれることになり、23ドル、値切って22ドルで交渉成立。

すべてレンガ作りのプラサット・クラヴァン(創建921年)

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王が沐浴に使ったという、でも沐浴だけには巨大すぎる湖、スラ・スラン

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バンデアイ・クディ (創建967年)

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柱にアプサラ(天女)が刻まれている踊り子のテラス

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東バライの中心部に作られた、湖水に浮かぶ(ように見える)寺院、東メボン (創建952年)

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ゾウの像が4隅に8つあります

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東バライは、東西7km、南北1.8kmのきちんとした長方形型をした人工貯水池です。

アンコール・ワット西には東西8km、南北2kmの同じ長方形型の西バライもあり、この巨大人工貯水池に水を溜め水を管理することが、クメール王朝繁栄の基盤だったことが、つい最近の1998年、JICAが作成した地形図によって明らかになってきました。

上智大学の石澤教授によると地形図から、このバライの東西の辺と平行して、いくつもの堤防が走っているのがわかるそうです。

雨期、バライに溜められた水は、田植えの時期にゆっくりゆっくりと下方の田へと流され、なんと1年に3回の収穫を可能にしたらしいと。

東バライは地形図にその痕跡をとどめるのみで、もう水も溜まっていませんが、東バライの中央部に作られた東メボンの基礎部の高さを見降ろすと、4、5mはあろうかと思われるその深さにも圧倒されます。

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さらにその貯水池の名残りを確認したくて、東バライ堤防と思われる緑地帯でトゥクトゥクを停めてもらいました。

堤防だった緑地帯

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いまではもう、田んぼの中に走る、ただの鬱蒼とした深い森。
忘れられた王都のすぐれた土木技術、水の管理技術を再認識するには、あまりに変わり果てていました。

緑地帯がずっと東に一直線に伸びています。片辺8kmもの人工湖で水を溜めようとするとは、なんという壮大な計画だったのでしょう。

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堤防の外側にあるプレ・ループ (創建961年)

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一番上の塔からは、真北一直線上の森の奥に、東バライを望むことが出来ます。
アンコールの王達もこれを見たのでしょうか。

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私が一番見たかったのは、タ・プローム

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ここは、深い森の中、自然に覆い隠されたアンコール遺跡を発見した当時のままで残されています。

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スポアンと呼ばれる、根が石にからみつくように伸びる木が、塀に、塔に、敷石に、くねくねと巻き付いています。

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この木自体も樹齢300~400年は経っているのだそう。
アンコール遺跡がそれほどの年月、忘れ去られていたことを思い知らされます。

タ・ケウ (創建11C初頭)
王の死により建造途中で中止になったと伝えられるこの寺院は、下層には多少彫り物がありますが、上層はまったくのただの石積み。
荒削りの石がまた、あれこれと想像をかきたてます。

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夕方はトンレサップ湖の夕陽を見に。

トゥクトゥクの道中、カンボジアの家々の生活ぶりを隙間見ることが出来ました。
田植えが終わった青々とした田んぼ。

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農作業の合間のお昼寝場所でしょうか、食堂を兼ねたハンモック休憩所が連なる地域。

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トンレサップ湖の湖面はまだここから遠いようでボート(一人15ドル)で行かなければいけないそう。(トゥクトゥクのおじさん、ここまで説明してくれなかった。さらにこの湖畔に入るには、入場料が一人2ドル必要でした。ぶつぶつ。)

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我々は最終日でドルがもう残り少ないので、この湖畔で夕陽見物。
学校帰りの子供達、お店の子供達と楽しいふれあいの時を楽しみました。

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夫がハンモックで休む写真を撮りたかったのですが、子供達が必ず割り込んできて、夫単独では撮れず仕舞い。
まあそれもいっか~。微笑ましい思い出です。

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なんたって、ドルがないので、トゥクトゥクのおじさんは楽しくシェークなどを飲んでいましたが、我々はつましく二人で、ココナツジュースを(0.5ドル)。

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このココナツジュース、飲んだあと二つに割ってもらうと、スプーンで中の果肉を食べることができます。
果肉の味は、実によって個体差があり、当たりはずれ有り。

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私達は1回目、初めてアンコール・ワット脇で飲んだ時は、割ることを知らずに捨てた。

2回目は割ったけど、若くで果肉が黄色くしぶかった。(でも透明な果肉がちょっとあって、甘くておいしかった。)

今回は3回目で、ほどよくココナツミルクの味がしました。(甘い透明な果肉がなくて残念~。)

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シェムリアップ最後の日、トンレサップ湖畔でやっと一大観光地ではないカンボジアの一端に触れることができた夕方のひとときでした。

またまた長文、失礼しました~。

お読みいただき、ありがとうございます。

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2012.02.13

アンコール・トム観光など

2月12日

今日も自転車。
おなじみのお店で一台2ドル

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ここカンボジアは、リエルという歴きとした貨幣があるのですが、不思議なことにアメリカドルが一番流通しています。

しかも米ドルで支払うと、おつりがリエルで来るというのもまた不思議。
1ドルが4000リエルに相当するのですが、頭の中でもらったおつりがいくらになるのか、一瞬う~んと固まってしまいます。

もちろん地元の人は馴れたもの。値段を言ってくるときにも、ドルだといくら、リエルだといくら、とちゃんと両方しっかり把握しています。

ここシェムリアップは、アンコール・ワットの観光拠点として栄えている街で、ここだけしか知らない私達には本当のカンボジアは見えないかもしれません。

でも明らかに、マレーシアやタイとはまた違っています。
昨日はランドリーを探しに出て、たまたま小学校の近くで下校時に遭遇したのですが、次々に迎えに来る父兄でごった返していました。

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まだ親が迎えに来ない子たちは、いつも置いているのでしょう、ミニマートの椅子にカバンを放りだして友達とふざけています。
ミニマートの前でドリンクを飲んでいた私達にもおかまいなし。
かわいいので思わず写真を撮りました。

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こんな送り迎えしてもらう子供たちがいる一方で、遺跡の近くには学校に行っていてもいい年齢の子供たちが昼間から絵ハガキ、小物などを売っています。
こんな格差もこの国の特色なんでしょう。

ここのホテルでつい昨日、ポルポト政権下の裁判のひとつに判決が出たとのニュースがNHKで流れました。
世界にも配信されるそんな暗い時代の記憶が、まだまだこの国にはあちこちに残っています。

それでも、人々の活気のあること
物売りをしていても、子供たちの利発で知識欲のあること

相手を見て、各国語で話しかけてきます。
お兄さんかっこいい、おねえさんかわいい。
韓国の人には、アニハセヨ。
中国の人には、謝謝。
英語もフランス語も

街のレストランの給仕をする女性たちは、みな元気でスタイルよく語学力もあって、そのまま薄衣装をまとったら、まるでデバターたちです。
カンボジアという国が、これからだという力強さを感じました。
なによりも、カンボジアには、アンコール遺跡という偉大な祖先の大いなる財産があるのですもの。

今日は、アンコール・トムと呼ばれる王都の観光。

王宮の横に並ぶのは、バプーオン
11C半ばに作られた王宮の寺院。

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ここに登って、また水の王国を実感しました。

寺院に続く参道

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ここになみなみと水がはられたとき、この参道は水の上に浮かぶように見えるため、空中回廊と呼ばれています。

パブーオンのデバターも美しい

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王宮自体は木造のため、何も残っていませんが、その手前には女池、男池が。

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沐浴の池だったそうです。

王宮の敷地手前にはピミアナカス寺院。天上の宮殿と呼ばれていたそう。

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王宮の敷地横の森を通り抜けようとしたら、いきなり森の中に現れたプリア・パリライ。12c初頭に作られた寺院。

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木の根にからみとられて、森の中にたたずむ姿はとても印象的でした。

王宮に入る入り口にあるのは、有名な象のテラス

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その奥にあるライ王のテラス

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バイヨン寺院は仏教のお寺。

バイヨン寺院

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塔の4面に彫られた観世音菩薩像(これは中でも一番美しいという像)

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今日の私は天女たちに夢中~

バイヨン寺院に1000本はあろうかと思われる無数の柱の4面に踊る天女が描かれているのですが、見比べると、どれひとつとして同じものはありません。

髪飾り、装身具、ハスの花の形も。当時の職人たち、デザインした人たちが手を抜いていない、本気の技を感じました。

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ただし、ここにいたる頃には私はもう疲れがたまって、ふらふら。
午後の日射しの強さも影響していたんでしょう。
ひととおり見学し、たっぷり滞在もしたのですが、宇宙の中心と言われるバイヨン寺院の印象がとても薄いままでした。

それでもやっぱりデバターもきれい

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このほほえみ、秀逸です

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アップにしたお顔

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自転車での帰り道。

並木のコブがデバターに見える私は変。。。Kokiという木だそうです。

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Koki

夜はカンボジア料理店へ。

川魚のスープ(この辺は内陸の川魚が有名です)

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野菜と鶏肉の炒め物(これもカンボジア風。薄味でとても口に合います)

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カンボジア春巻き(たれが甘く、たれに入っているナッツ類が香ばしくておいしい)

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ここシェムリアップのレストラン街は今、ビールがジョッキで「0.5ドル!」と競い合っています。
我々もジョッキ3杯。
お料理とビールでたった11ドルです!

今日もお読みいただき、ありがとうございます~。

P.S.

シェムリアップで泊まっているホテルはとても快適。だって4つ星ホテルなんです。

(経済的ホテルに泊まっている我々には画期的)

アンコール・リビエラ・ホテル

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アンコール・ワット観光は疲れそうで少々良いホテルに泊まりたかったので、口コミの評判も良いし、ここにしました。

でも4つ星といっても、1泊二人で朝食付き2,872円

快適だし、観光にも便利。ランドリーもすぐ裏に。(1kgで1ドルです~。

アジアはホテルが割安で泊まれるので、うれしいです。

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2012.02.12

アンコール・ワット 水の王国

2月11日

昨日早起きした疲れで、今朝は起きられませんでした。(はあ~)。

いざアンコール・ワットへ向けて自転車を走らせたのはもう10時半。
自転車は昨夜、ホテル近くのミニマートで買い物をしたときにみつけておいた貸し自転車屋さんに直行。
一日2ドルだそうです。
これはいいかも。

アンコール・ワットまでの道は平坦な一本道。
というのは昨日、おじさんのカムリですぐ脇を通ったから予習済み。
昨日は指をくわえて横目で見ている状態のアンコール・ワットでしたが、今日はいよいよ一目散に目指します。

この木の間に見えるのがアンコール・ワット

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着いたのはもう日も高く11時過ぎ。
お昼時間に合わせて、人々は続々帰っていきます。

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これはいいかも!

みゅうさんのブログにお昼は人が少なくなると書いてあったのをちょっと期待していたのです。
意図して?あるいは寝坊が幸いして?

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見学を始めたお昼近くには、もうどんどん人が去り、場所によっては我々だけ。
アンコール・ワットの回廊を独占して、たっぷり叙事詩の世界、神々の世界、ジャヤバルマン7世の世界を楽しみました。

兵士の行進 (後ろを向いておしゃべり?している兵士も。ひとりひとり手抜きせず、ていねいに描写されています。)

S3155_0031  ここにもデバター

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といってもそこは一辺300mはあろうかという巨大回廊。
歩くだけでも結構かかります。

戦車に乗ったジャヤバルマン7世

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第一回廊を堪能して、、、

回廊

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十字回廊の森本右近太夫が1632年に参拝して残したという落書きを見て、、、

コラコラ、落書きはいけませんね(黒い墨書きのところですが、墨で消されてます)

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第二回廊から見た塔

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第二回廊のデバターも見学し、、、

S3155_0089 髪飾りが豪華です

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そのころにはもう、お昼を終えた観光客が次々とやってくるのが見えました。。。

おっと~。。。
第三回廊は塔の上。

沐浴の池

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第三回廊のある塔

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狭くなって急なため、多くの人が登るには無理があるのでは?
と心配したのは杞憂でした。

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塔とはいっても、やはり回廊、十分な広さがあり、ここに登ってあらためてまたアンコール・ワットの大きさを実感しました。

周囲はこんな森に囲まれています

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そしてここから見ると、緑の森に囲まれたアンコール・ワットの敷地自体が、広い真っ平らな大地であることがわかります。

しかもその大地は、周囲をまた方形のしっかりした石の囲みで囲われて、さらにそれは堀で囲まれ、ここに意図した何かがあることを告げてくれます。

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数年前、水の都アンコール・ワット(正確なタイトルは忘れましたが)というNHKの番組を驚きと共に食い入るように見たことがあります。

それは近年の調査で、この王国が水を支配することで、地域の田を潤し、年に何度もの収穫を可能にしたという画期的な事実がわかったとの内容で、CG画像で当時のアンコール・ワットを再現した画像が驚異的でした。

水がとうとうと、アンコール・ワットの周囲一面、寺院の中の沐浴の池も一面、さらに、アンコール・ワット周辺部にある、幅2km長さ8kmにもおよぶ大貯水池、東バライ、西バライをもじわじわと潤していく映像でした。

今は水は一部だけ。そこから写した写真

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雨期に水をためたバライの水は乾期になると、高低差が1kmでやっと1mほどしかない、近隣の土地をゆっくりと潤していきます。この王国、この寺院自体が、ぽっかりと水の上に浮かぶかのような、幻想的な映像でした。

このアンコール・ワットの芸術的価値、歴史的価値も心を奪われるほどの素晴らしいものでしたが、水の王国という技術的工学的な技の妙を、塔に登って想像力も交えつつ、心にしっかりと焼き付けて帰って来ました。

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古の王都 ロリュオス遺跡群

2月10日

朝4時起きは辛かった~。
シェムリアップに到着したのは朝の7時50分

飛行機から見た日の出S27390043

頭はもうろうとしているのですが、さてまずビザを取らなくてはなりません。

そうなんです

我々はこのアジア旅行で3つ目の国カンボジアに到着しました。
カンボジアはビザが必要なんですが、ビザは空港で簡単にとれるとの話。
本当かしら。。。

本当でした。。。
入国審査の手前にビザの窓口があり、そこで用紙に記入して写真とパスポート、そして旅行の場合は20米ドルを出すとあらら、パスポート毎一式を隣の窓口に渡し「あちら」で待ちなさい。
「あちら」で待っていると「kiho~」
いきなり呼び捨てでした。でも確かに流れるように簡単にビザが入手できました。

コンピュータで両手の指紋を取るという超ハイテクな入国審査を終え、荷物も受け取り、さあこれで名実ともに、とうとうカンボジアに入国です。

シェムリアップ空港 立派です

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ホテルまでどうやって行こうか、とタクシーを探してキョロキョロしていると。。。
「kiho ○○」(また呼び捨て)と書かれたプラカードを持ったおじさんが待ちかまえていました。

予約していたホテルのお迎えのようです。
「Free」と聞いて私は単純に喜んだのですが、疑い深い夫は高くつくんじゃないかと最後まで半信半疑。

でもそれもある意味多少当たっていたような。
、、、というのも、この運転手さん、確かにホテルまでは無料だったのですが、アンコール・ワット周辺を回るなら案内しますとさかんに売り込み。

それで、、、、、。

話は冒頭に戻ります。。。

我々はミジンコ旅行で実はくたくた。。。
ホテルについてももうろうとして、折角アンコール・ワットに朝着いて、まるまる一日観光出来るというのに、体が動かない。。。

このおじさんも人が良さそうだし、ホテルまでは確かに無料で送ってくれたし、今日はクーラー付きのトヨタ・カムリ(なぜかシェムリアップはカムリばっかり走っています)で回ったら楽だろうなあ~。

おじさんの車カムリSscn2814

と相変わらず、南国の暑さに弱い軟弱な北国根性が出てしまいました。

せめて条件を。。。

車なら遠出が出来るので、近場のアンコール・ワットやアンコール・トムは明日あさって、自転車で回ることにして、ちょっと離れたロリュオス遺跡。それとアンコール・トムの外周にある、タ・ソム、ニャック・ポアン、プリア・カン
近場だと一日30ドル、と言っていたおじさん、遠出なので45ドルと値上げ。
夫も負けじとじゃ42ドル。これで決着。

そんなわけで、私達のこの日の観光は、アンコール・ワットではなく、いきなり周辺遺跡めぐりになりました。

でも、結果としてこれは正解。

なぜなら周辺の遺跡群はアンコール・ワットよりも古い時代に作られ、今日11日現在アンコール・ワットを見た上での感想としては、とても素朴でむしろ、彫り物などは生き生きと当時の風俗を伝えてくれている気がします。

当時の女官をモデルにしたという女神 デバターたちのなんてかわいいこと
一人一人の髪型、衣装、耳飾り、頭飾り、手の表情、顔の表情、どれも壁から抜け出て来そうです。
今日見た神格化した表情を持つアンコール・ワットのデバターたちも、神々しくて立派だったのですが、ロリュオス遺跡のデバターたちからは生活の香りがしました。

ロリュオス遺跡群(1-3)

1. ロレイ (893年創建)

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ここはアンコール遺跡にある、東西メボン寺院の原型だそうです。原型というだけあって、確かに古い。

S_28080027 この女神像がデバター

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2. バコン (創建881年) 環濠のある最初の遺跡 ロリュオスでは最大

7つの頭を持つヘビのナーガが橋の欄干になっています。この様式はアンコール遺跡でよく見られますが、ここで初めて作られたそう。

S_28080032 確かにアンコール・ワットの原型を思わせます

S_28080038

S_28080045 ゾウが寺院の見張り役を

デバターも勢揃いS_28080051

3. プリア・コー (創建879年) アンコール遺跡中でも最古の遺跡

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プリア・コーは聖なる牛という意味だそうです。その名のせいか、信心深い牛が寺院に向かって祈ってるかのよう

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風化していますが、大きくするとこんな牛です

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アンコール遺跡群東部・北部(4-6)

4. タ・ソム (創建12世紀末)

ここはリエップという木の根に覆われた東塔門で有名です

Sscn3142 フランスの博物学者アンリ・ムオが、19世紀、熱帯の森林の中にこれらの遺跡群を発見した当時はこんな様子だったんでしょう

デバターの競演。この遺跡は様々な所作をするデバターでも有名

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Sscn3148_2 足が前を向いているのは、彫りが深いからだそう

Sscn3150

私もマネを。。。???失礼しました

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5. ニャック・ポアン (創建12世紀末)

からみあうヘビという意味のニャック・ポアンはその名のとおり、池の中心の祠には2匹のヘビ(ナーガ)が取り囲んでいます。ナーガは水の神様。この寺院も水を象徴する寺院だそうです。ただし遠くからしか見学できず、ナーガの写真も遠景です。

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Sscn3138 こちらは天を駆ける神馬ヴァラーハ

6. プリア・カン (創建1191年)

アンコール・トムのバイヨン寺院を造ったジャヤヴァルマン7世が、父王の菩提寺として建てた寺院。西の入り口のから東まで400mも歩きます。

入り口の石灯籠には、がんばっている人が。。。

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ナーガの体を引き合う神々

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残念ながら年月を経て頭がとれていますが、力強さは伝わってきます

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珍しい2階建て

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ここのデバターもきれいでした

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さあ、次回はいよいよアンコール・ワットです

そのためにここまで来たんですもの、期待は高まります。

ここまで長々読んでいただき、ありがとうございました。

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2012.02.10

タイの呑気な動物たち

タイの呑気な動物たち
2月9日

ただいまチェンマイ国際空港
もう出国審査もすませて、飛行機の待ち時間です。
いよいよタイ出国。
そして、アンコール・ワットを目指すミジンコ旅行の始まりです。

なにが辛いって、これが実は今夜はクアラルンプール空港近くに泊まり、
明日の朝が6:50発の飛行機なんです~。
(シェムリアップ行きはこれ一本のみ。)

昨日とうとうと語ったわりには、こんな早朝便に乗るくらいなら、多少高くてもバンコクから行ったほうが良かったかも、、、なんて弱音をはきたくなる早朝便。
出国手続きもあるから、朝は4時起きです~。。。

気を取り直して。。。
タイでは、もいろいろ見られましたが、動物も実は面白かったんです。

アユタヤの池沿いの公園道をレンタサイクルで乗り回していたとき、夫はキョロキョロと遺跡を探しながら乗っていたのですが、その自転車道のすぐ先には1mはある大トカゲが長々と日光浴をしていました。

夫の自転車はいまにも大トカゲをまっぷたつに

「あぶない

と私が叫ぶより早く、大トカゲの方があわてて逃げ出しました。
のんびり日光浴していたわりには、すばやい逃げ足。
あっという間に池の中にボチャン

1m大トカゲなんてのを見たのも初めてでしたが、その後注意して見ると、ここの池には結構いるようでした。
意外と呑気にしていますが、やっぱり人気を感じると、いつも逃げ足の速いこと速いこと。

逃げる途中で、撮った一枚。水の中のせいか、ゆっくりと逃げてます。

Sscn1539

アユタヤではリスもよくみかけました。
遺跡のひとつではリスの餌付けをしていて、ちょうどお昼のエサ時間に撮った一枚。

Sscn1560

タイ料理でもおいしくいただいていたのですが、タイにはどこへ行ってもニワトリが放し飼いされていました。
チェンマイの寺院では、12羽ものヒナを連れたニワトリが、境内を闊歩していました。
天敵はいないのかしら。

Sscn2398

タイは人もおおらかですが、動物もおおらかにのびのびとしているようでした。

セカセカした私達とは大違い。
お金をやりくりしようと、結局は早朝便に音を上げてるような。

追記:


朝4:30ホテル出発はきつかった~。
ただいまアンコール・ワット観光の中心地シェムリアップに到着していますが、今日はもうふらふらです。
ミジンコ運動はおすすめできません~。

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2012.02.09

チェンマイそしてタイ最後の夜

2月8日夜

チェンマイ最後の夜となりました。
そしてこれが、タイ最後の夜でもあります。

チェンマイの東端を流れるピン川

Sscn2713

明日はいよいよ、タイ出国の日。
これから我々はアンコール・ワットを目指します。

お得意になったエアアジア
明日午後の便でチェンマイからクアラルンプールへ移動です。


アンコール・ワットへ行くのになぜにクアラルンプール


、、、と、きっとみなさん思われることでしょう~。

私達だって思います。

そしてこれが究極のミジンコ運動~。

アンコール・ワットに行くのは普通、カンボジア国内の主要都市からよりも、バンコクから行く方が便利だし距離的にも近い。
せめてバンコクに行くのがスジでは?

ところが。。。

おそるべしエアアジアの格安料金は、距離的には長いクアラルンプールを経由して、さらにそのためにクアラルンプールに乗り継ぎのための前泊をしたとしても、バンコクからの直行便よりもはるかに安いんです

アンコール・ワット観光の中心都市であるカンボジアシェムリアップへは、バンコクから飛行機で1時間10分。
ただしここを飛んでいるのはバンコク・エアウェイズのみで、料金も片道20,500円。
ここに燃料付加価値税などを加えると23,040円。そしてチェンマイ-バンコクを最安値のエアアジアで移動したとする3600円を加えると、
総計26,640円

これがエアアジアでクアラルンプールを経由する我々の場合:

チェンマイからクアラルンプール 1,290バーツ(3,870円)
クアラルンプールからシェムリアップ 279マレーシアリンギット(6,975円)
クアラルンプール1泊1,000円で
総計11,845円

この時点で、総計で14,795円の差となります(大きい~)

帰りの便も考えると我々の利用するエアアジアは:
シェムリアップからクアラルンプール 100USD (7,500円)
ここにカンボジア出国の際の空港使用税25ドルが加わり計125USD(9,375円)。
チェンマイ発クアラルンプール往復で、総計、約21,220円

バンコク-シェムリアップのバンコク・エアウェイズ往復料金は、29,000円と片道よりは割安感がありますが、ここに空港利用税、燃料付加料を加え、さらにチェンマイ-バンコク3,600円を加えると、総計、42,340円

この時点で、21,120円の差

我々の場合、最終的にはクアラルンプールから帰国するため、ここにさらにバンコク-クアラルンプールの料金がかかってしまいます。
しかも二人分だとすると、21,120円×2バンコク-クアラルンプールの航空代の二人分は大きすぎます。

ナイトバザールへ行く途中、バナナ市場

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なんて複雑な計算をウンウン言いながらして、結果として。。。

北のチェンマイからなんと2000kmも離れた南のクアラルンプールに飛び、、、、

さらに翌朝クアラルンプールから北に1000kmのシェムリアップに移動。。。

という、こんな突飛なミジンコ計画になってしまいました。

まあ距離はありますが、我々は飛行機に乗っているだけなので、しっかりアンコール・ワットの勉強をしようと思います。

(ちょっとビールが入って計算したので、細かな計算間違いはあるかもしれません。

でも大きなところでは、本当にこれに近い差があるんです~。)

チェンマイ最後の夜は、ナイトバザールへ。
素敵なアジアン雑貨をいっぱい買って、ゴキゲンな妻です。

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2012.02.08

ウィアン・クム・カーム 伝説の都

2月8日

北部タイで600年間続いたラーンナー・タイ王国

その最初の都は洪水で押し流されたと伝説だけが伝わっていました。

その遺跡群ウィアン・クム・カームが実際に地下1.5mから発見されたのは、つい最近の1984年。遺跡はまだまだ発掘途中。知名度も低く、観光客もぽつぽつでした。

ウィアン・クム・カームへ通じる道Sscn2686

アユタヤ以来、すっかり遺跡づいた私達、チェンマイからは車で10分ほどなのでソンテオに交渉して連れて行ってもらいました。
(いくつか交渉して皆200バーツだったので、最後のソンテオのおじさんで妥協。)

その付近に着いてものどかな田舎町で、ソンテオのおじさんも観光の中心地がどこか迷うほど。
町の人に道を聞きながら到着したのはWat Chang Kam

乗ってきたソンテオと馬車

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さすが観光地。ここで待ちかまえていたのは馬車。
馬車のお兄さんは一人200バーツ、二人で400バーツと譲りません。
ガイドブックを見ながら「馬車一台200バーツ」というと「それは去年。今年は400バーツ。」

「それなら」と私もがんばりました。

「一人が200バーツなら馬車2台にして。二人で1台なら300バーツ。」
すると、、、お兄さん、あきらめて300バーツになりました。

この馬車で、7つの遺跡を案内してくれました。

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アユタヤとは違って、村の生活の中に点在する赤レンガの遺跡。

こんなバナナ畑もありました

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それぞれの遺跡が皆、地面よりも1.5mほど深く掘り下げられているのが見た目でもわかります。
まだまだ発掘されたのはほんの一部。発掘自体、大変そうです。

1. Wat E-Kang
高い仏塔が特徴的な遺跡。この遺跡群の中では良い状態といえます。

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2. Wat Nanchang
広大な敷地が発掘されていますが、残っているのは基礎部だけでした。

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でもここには鳥が多い。にわかに我々は鳥に夢中~。

3. Wat Pu Pia
外構、参道、本堂、と、寺院としての体裁が整っている遺跡です。

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外塀の透かし模様が印象的。

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4. Wat That Khao
遺跡の隣に仏像がならび、地域の人々もお参りしていました。タイの人々の信心深さには頭が下がります。どのお寺でもどの仏像でも、観光客の横で、いつも敬虔なお祈りをささげていました。

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5. Wat Chedi Liam
金色の本堂の裏手に、古い仏塔が。

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本堂裏の階段の手すりには、大トカゲがデザインされています。

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6. Wat Ku Padom
遺跡を守るための大屋根がかかって大切に保管されていました。あたりはし~んとして、居るのは私達だけ。

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7. Wat Chang Kam
ここが出発点だったのですが、見学するのは一番最後に馬車を下りてから。
寺院として、今も人々がお参りに来ます。

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戻ると、連れてきてくれたおじさんが待っていてくれました。。。

。。。と単純に思っては甘い。。。
待ち時間も入れて、帰りは350バーツなんて言ってます。

頼んだわけじゃない。
まだここに居たいし。すぐに帰るつもりはない。

「1時間後に、来たときと同じ200バーツなら」と言うと気の良いおじさんみたいで了解。

しばし農村のそぞろ歩きを楽しみ、おじさんとの帰路も気持ちよく写真も撮ってチェンマイ市内に戻りました。

ソンテオのおじさん(照れながら写真撮影を許可してくれました)

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いつも長文をここまで読んでいただきありがとうございます~。

さあ、私達のタイ滞在も今夜で最後。ちょっとさみしい。

明日は究極のミジンコ運動。詳細は次回にお話しますね。

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ソンテオという便利な乗り物

2月7日

タイの地方都市にはいろいろな乗り物があります。

まずは有名なトゥクトゥク

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小型オート三輪なので、車の脇をスイスイとまるで自転車のようにすり抜けます。
バンコクにはTAXI METERと書かれた自動車タクシーが普通ですが、地方都市ではこれがタクシー替わりです。20-30バーツほどで利用できるので、タクシーよりも気楽といえば気楽。

でも乗り心地はいまいち。
長距離向きではありません。

しかも観光客とみると、値段をふっかけたり、ラッシュ時間帯には乗車拒否したり(何度か経験しました。生意気~。)なかなか駆け引きを要します

観光客としては、レンタサイクルレンタバイクなどを借りるという手もありますが、地方都市へ来て、なかなか便利だと感心しているのは。。。

ソンテオ

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これは乗合自動車とでもいうべきもので、ルートもあってないような気ままなルートをいつも流しています。

手を挙げて運転手に目的地を告げ、方向が一緒なら「乗れ」との合図、別ならまた別のソンテオが通りかかるのを待ちます。

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運転手にしてみても、少しでも拾う客が多い方がもうかるため、気軽に止まってくれるという互いの利益が一致したシステム
うまくできているなあ~。

近距離なら一人20バーツほどで利用できるため、地元の人のバス替わりにもなって、私達もいつも同乗するのは地元の人。最初は料金がわからなくて、ソンテオの中でこっそり地元の人に聞いたりしていました。

このソンテオ、タクシー替わりに専用で利用することも出来るのですが、その場合は結構高かったり、トゥクトゥクのようにふっかけてきます。

今朝、私達は同じチェンマイ市内でホテルを変えました。
観光のまっただ中にいたので、少し郊外に移りたくて。

その際、1kmほどの距離だったのですが、快く60バーツ

前日までのホテルMチェンマイはター・ペー門のすぐ脇。観光名所です。写真の奥。

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夜、街の中心部で食事をした後てくてく歩いていると、ソンテオが止まりました。

「専用でホテルまで行くよ、100バーツ」とのこと。その後80バーツまでは下げたのですが、朝とは違って荷物もないので「70にして」と言っても譲らず。

結局それには乗らず、後から来た乗合いソンテオに乗りました。
方向もばっちり、20バーツ。

、、、ところが、まさかホテルのあるさらにその先まで行くとは思わず、、、、。

、、、ずいぶんと手前で下りてしまって残念~

あそこまで行く?、とさらに交渉するまではまだ行っていないのが残念です~。

午前中観光したワット・チェーディー・ルアン (Wat Chedi Luang)

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1411年に建てられたという巨大な仏塔に圧倒されました。

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1545年の地震で崩れるまでは86mの高さがあったそうです。
でも、、、地震があるとは、、、タイも。

仏塔の基礎壁には、迫力あるゾウの半身像が。

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その昔にはこのゾウがぐるりと基礎を取り囲んでいたようです。1992年にユネスコと日本政府の援助でここまで修復されたとのこと。

夕方観光したワット・チェン・マン (Wat Chiang Man)

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タイ北方のこの地域は、19世紀末まで600年間ラーンナー・タイ王朝として独立していました。
この寺院は1296年にこの王朝を興したメンラーイ王がかつては宮殿としても使用していた寺院。
この寺院の仏塔にも、基礎部にゾウの半身像が刻まれています。

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夜はまたタイ料理。
チキンのレッドカレーSscn2575

タイ風エビ春巻き

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タイ風炒めソバ

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タイ料理にはこんな調味料が必ず付きます。
ナンプラー、唐辛子が入った酢、赤唐辛子、砂糖

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今日は気分よくChangビールも2本開けて、390バーツでした。

Sscn2587_2 Sscn2586_2 

寺院で咲いていた花々

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2012.02.07

チェンマイ郊外の名所めぐり

2月6日 バラ以外のこと

バラに浮かれて気もそぞろ、同じ車で他の名所にも連れていってもらったのですが、記憶もおぼろげ。

それはないでしょうとチェンマイ観光局から言われそうなので(?)、ではチェンマイ郊外の観光名所案内です~。

プー・ピン宮殿見学後さらに、一部崖もくずれている山道を登り、着いた先は山岳民族モン族の村。

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ガイドブックにもモン・トライバル・ヴィレッジ (Hmong Tribal Village)として紹介されています。

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美しい刺繍が特徴のモン族の衣装。これは貸衣装店なので、着ているのは観光客です。

あらら~なんとご禁制のケシの花が。。。

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でも大丈夫

観光向けに栽培されいるもので厳重に柵に囲まれています。

ここも昔はケシ栽培をしていたようです。

山岳民族固有の文化が逆に闇の商人たちに悪用され、さらには貧しい農村にとって換金作物となり、負の連鎖となっていったのでしょう。

ケシ栽培が禁じられた現在、こんな風に観光で生計を立てるのが必ずしもベストとは思われませんが、一旅人の目には、今の彼らの生活ぶりはのどかで幸せそうに見えました。

この同じ道沿いでプー・ピン宮殿を少し下ると、ステープ山 (Doi Suthep)の頂上に立つワット・プラ・タート・ドーイ・ステープ (Wat Pra That Doi Suthep)があります。
登るのが大変な人のためにケーブルカー(20バーツ)もあります。軟弱な私達も利用。

黄金に輝くチェーディーと黄金の傘で有名

Sscn2402 チェーディー(仏塔)

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タイ北部のもっとも神聖なお寺のひとつだそうです。

ここで何よりの見どころは、標高1080mから見たチェンマイの町並み。裸地に見えるところがチェンマイ空港。緑の四角の堀で囲まれた旧市街も見えます。

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洞窟の中に仏像が安置されたワット・ウモーン (Wat Umong)

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瞑想修行のお寺だそうで、境内には静けさが満ちていました。

ワット・クー・タオ (Wat Khu Tao)

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ここの仏塔は他とは違ったまるみをおびた形。
クー・タオの意味が「ひょうたんのように丸く垂れ下がったもの」だそうで、この仏塔から名付けられたお寺のようです。

自分たちで交渉して一日車で連れていってもらいましたが、これで1200バーツ(3600円)。バラを堪能し、チェンマイ郊外の観光めぐりも出来て、大満足の一日でした。

夜は近くのタイ料理レストランで。
ここへ来て、体調も戻ったので、タイ料理を満喫しています。(その節は本当にご心配をおかけしました。)

トムヤムクン

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野菜と黄色豆腐(厚揚げみたいです)の炒め物

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タイ風チャーハン

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お腹も気分も、ごきげんな私達です。これでChangビール(お気に入りです)も入れて全部で300バーツ(900円)。これでも観光客値段で高め。タイでは安くて本当に助かります。

追記:

安いといえば

ランドリー

ヨーロッパ旅行の際は、コインランドリーを利用していた私達ですが、アジア旅行でキョロキョロしても、それらしいものがなく困っていました。考えたら、1コイン100円でしっかりランチが食べられる地域。コインランドリーなんてあるのかないのか。。。

バンコクのホテル前で、1kg100バーツ個人経営のランドリー(レストランバーが窓口になっていました)をみつけたときには、小躍り。

それで十分感激していたら、ここチェンマイではな~んと、1kg30バーツ (90円)です。

ここは個人経営の専門店。っても屋台とほとんど変わらない店構えですが。でも、きちんとたたんで、ボタンもかかって。

アジア旅行、やめられません~。

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プー・ピン宮殿の花アルバム

プー・ピン宮殿の花アルバム

撮影まさき Canon Eos Kiss

プー・ピン宮殿のシダの庭には、こんな楚々とした日陰の花々が。

シダの庭、ヘメロカリスの庭、噴水の庭、と庭としても興味深く作られています。

Photo_2 

S 

プー・ピン宮殿、Suan Suwareeにて

この庭の完成度をEOS Kissの画像でもお楽しみください。クリックすると大きな画像でお楽しみいただけます。(ピーカンの天気で、写真撮影には不向きでちょっと残念なのですが。)

Photo_3 

S_2 

プー・ピン宮殿のバラたち

白いバラはSea Form、ピンクの房咲きは、Rosa Multifloraです。

この地域に特に合っているらしく、アーチや壁、トンネル仕立てで使われていました。

S_3 

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バラの水盤

Photo_4 

P.S.

ここはチェンマイから車で1時間もかかる山の上だったため、どうやって行こうか朝から悩んでいた矢先、トゥクトゥクの運転手が声をかけてきました。

トゥクトゥクでは無理でしょう~

と断ろうとすると、なかなか物慣れたおじさん、ツアーも組むようでツアーの写真ボードを見せながら、「これ、私の車。山道はトゥクトゥクではだめ。車でないと。」

プー・ピン宮殿の他に、同じ道筋にあるモン族の村、近辺のお寺を2つ回って1200バーツ。お寺をさらに1つ追加してもらって、手を打ちました。

おじさんの車に乗り継ぐのに、初めてトゥクトゥク体験~。

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実は一度乗りたかったんだ。

結局、乗り継いだ車はおじさんの息子が運転。彼女も連れて、彼らも良い高原のデートになったみたいです。

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2012.02.06

プー・ピン宮殿 バラの離宮

2月6日

北方のバラと呼ばれるチェンマイ

そこに冬、バラが咲く宮殿がある、とガイドブックに数行の紹介文。
それだけで来てしまったこの街でしたが、バラ好きの私にはなにやら大いなるバラの予感がありました。

そして今日、山道を車で登ること1時間、たどり着いたのは高地の離宮。

プー・ピン宮殿の入り口 (入場料50バーツ)

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山の中腹一帯をしめる広大な敷地の中にバラはというと、それがもう全体がバラ園なのでした。

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しかも手入れよく、今がまさに花の盛り。
花も大きく香り高く、幹も立派です。

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受付にバラはどこにありますか?と聞いたところ、一瞬迷ってパンフレットのバラマークの中の特に大きなバラマークを2カ所教えてくれて、「こことここ」。

よく見ると小さなバラマークはそこかしこに。

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この宮殿全体が、バラの宮殿と呼んでもいいほど、敷地内いたるところにバラが植えられ、しかもちょうどこの2月を花の盛りと咲き誇っているのです。

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なんて幸せ!なんて幸運!

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受付の人が教えてくれた大きなバラマークの一つ目は、さすがに格が違ってバラ中心の植栽がされていました。

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ほとんどのバラにきちんと名札が。

これはラベンタードリームかと思いましたが、MACspiceだそうです。

Sscn2464 楽しくポーズを取る観光客

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こんな噴水コーナーも。(奥にバラの生け垣)

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チェンラーイのドイ・トゥーン・パレスをその一帯の地域興しのために作り上げた皇太后は、ここプー・ピン・パレスにも一時お住まいだったとのこと。
現在の王室ご一家も、冬場の離宮として今も時々ご使用になるそうです。

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途中休憩ができるカフェコーナーがあり、そこにはバラを浮かべた水盤が。

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これこれ。
昨夜のフラワー・フェスティバルで、模していました。

二つ目のバラ園は、そのさらに上、さらに奥。

カフェコーナー

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なので特にバラ好きでない人たちは、カフェコーナーで休むと下っていってしまいます。なんてもったいない。。。

なぜなら、そこには想像を超えるバラ咲き誇る別世界が展開していたのです。

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二つ目のバラ園はSuan Suwareeと名付けられ、現在の王妃様が原案を立てて作られたバラ園だそうで、またまた別格の風情です。

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そこに、バラに導かれてやってきたもう一組のご夫婦連れが。
どちらから?とお聞きすると、「イギリスから」とのこと。

やっぱり。。。

ここまで来るのはバラを愛するイギリス人でした。

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そして、私達同様、タイのバラ園に心から感動していました。
ここはタイ。今は2月。
タイの2月に、こんな感動のバラに出会えるなんて、と顔を見合わせて大いに共感。

イギリスの方も絶賛、バラ好き妻もほれぼれするバラの宮殿。

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熱帯のマレーシアやタイを旅行して、なぜバラを求め続けるのか、我ながら少々自分にあきれながらここまで旅してきました。

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でも今日、はっきりと言うことができます。
バラ香る離宮、プー・ピン宮殿にみちびかれて来たのだと。
プー・ピン・パレスはまちがいなく、世界に誇れるバラの名庭園のひとつでした。

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夜のフラワー・フェスティバル

2月5日夜

チェンマイは今、フラワー・フェスティバル

それは行かなくちゃとホテルのフロントに聞いたところ、な~んと「フラワー・フェスティバルは今日までとのこと。

あわてて行ってきました。
場所は旧市街の南西の角、スアン・プルン門から始まる運河沿いの道

夜でもやっているかしら、と延々歩いてたどり着くと、心配ご無用。

ここは南国

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夜こそ、涼しく人出も真っ盛りです。

蘭のミニ・ガーデン

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道沿いには花で飾られた山車がならび、コンテスト作品でしょうか、花のミニ・ガーデンが連なります。

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花の山車

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ちゃんと写真撮影も出来るように、椅子も置かれて。

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私もちょっと記念撮影。

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植木市もたくさん。

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バラの植木もありました。

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チェンマイに来た私の目的、プー・ピン宮殿を模したガーデンも。

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バラいっぱいなところを見ると、プー・ピン宮殿にはバラの予感。
期待が高まります

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チェンマイのホテル。

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ホテルMチェンマイは、ターペー門の真ん前。
便利な場所ですが、ある意味、中心地。
今も24時まで歩行者天国になって、露店が連なり、ガンガン騒いでいます。

ここには2泊だから、このにぎやかさも旅の一興、ま~いいとしましょう~。

ホテルではタオルのゾウさんの歓迎してくれました

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2012.02.05

チェンマイは今フラワー・フェスティバル

2月5日

いままで都市から都市へはレンタカーかエアアジアのみでしたが、今回はチェンラーイからチェンマイへ走っている高速バスを利用しました。
1等エアコン付きバスです。
Green Bus 一人 169バーツSscn1935_2

チェンラーイの第一ターミナルから朝10:40出発。

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居心地良かった経済的ホテル(1,230円朝食付きですもの!)、こじんまりとしてのんびりしたチェンラーイの街、ありがとう~。

バスのお客は、ローカルバスと違って、外国人客の割合も多くなりました。

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水のボトルとクッキーがサービス。
チェンマイまで山道を抜け、田植え中の田園地帯を通ってバスに揺られること3時間半。

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チェンマイに到着したところ、、、、。
な~んと、チェンマイは今まさにフラワー・フェスティバルの真っ最中~

クアラルンプールに着いたときは、1週間の大混雑が始まる華人のお正月の第一日目

チェンマイに着いたときは、フラワー・フェスティバルの真っ最中~。
私達って。。。
(どちらも現地に着いて知る、というあたりが、なんて計画性のなさ。。。)

このフラワー・フェスティバル、花がもっとも咲き誇るこの2月に毎年華やかに繰り広げられる有名なイベントで、ミス・フラワーを選んだり、園芸コンテストをやったり、花の山車が出たりもするのだそう。

まさに私にぴったりのイベント中心地に飛び込んでしまったようですきゃあ~。

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タイのATM事情

タイのATM事情

途中ですが、ここらでお金のお話を。

とっても感動的で万事カンペキだったドーイ・トゥン・パレスのお庭ですが、我々のふところ具合(お腹の具合ではありませんから)実はジリ貧でした。

ドーイ・トゥン・パレスの庭
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前日チェンラーイに着いて、この日の行動をする前に両替をしておこうと思っていたのですが、ドーイ・トゥン・パレスに行くメーサーイ行きのバスにぎりぎりで飛び乗ったため、両替する暇がなかったのです。

チェンラーイの第一バスターミナルで、ローカルバス

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その後のソンテオでも往復600バーツ
ドーイ・トゥン・パレスの離宮見学90バーツ
庭だけなら90バーツ
かといって、ここまで来て離宮も見学したいしなあ~。
と、ドーイ・トゥン・パレスのチケット売り場でハタと顔を見合わせました。

二人でおサイフのバーツを全部かき集めたところ、880バーツほどしかありません。
ソンテオは300バーツはもう支払ったのですが、帰りにまた300バーツ払わなくては。
離宮と庭の見学料二人分で360バーツ。帰りのバス代60バーツ

残り160バーツ(480円でやりくりせねば。
お昼やおみやげ、トイレ代(5バーツ)。これですべてまかなえるか

無理~とまず観念したのは妻。
こんな素敵な場所で、お昼もケチって過ごすなんて。

でもそこはタイでも屈指の観光地。

両替所こそありませんでしたが、ATMが完備していました。

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2008年ヨーロッパ旅行の時、私達は現金自体もあまり持たず、ヨーロッパの銀行のATMで日本国内に居るときのようにお金を引き下ろして旅していました。

(当時は為替手数料3%のみで引き下ろせるシステムがありました。)

その後3年

世界の経済状況は大きく変わり、当時のように外国で手数料なしで利用できるATMはなくなってしまいました。
私達も今回、お金のATM引き下ろし方式は出来ないと覚悟して出国してきたのですが、この際、手数料がかかろうと何だろうと背に腹は代えられません。
(夫はやりくりする気だったのですが、妻が。)

1回の引き下ろしにかかる手数料としては:

現地のATM利用料が150バーツ(450円)
VISAカードのATM利用料が200円。
さらに為替手数料3%。

3,600バーツの引き下ろしに10,000円かかる勘定です。

これが両替商だと、10,000円3,980バーツ

う~、なんてもったいない結果に。

自分の口座から自分のお金を引き下ろすのに、むざむざ1,200円も余分にかかるなんて

でも結局はお昼はカフェテリアの1杯30バーツほどのヌードル、おみやげも買わず、結果的には160バーツで足りたのでした。

でもそれじゃ落ち着いてバラを堪能できなかったと思う。

きっぱり。(妻)。

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2012.02.04

メー・コック川を舟下り

2月4日

はいお待たせしました、ゾウさんに乗りました

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体調もばっちり快復した私達二人。(みなさま、その節はご心配をおかけしました。)

今日はメコン川支流メー・コック川ボートクルージング

なんてほど、かっこいいものではなく、舟上り。 (帰りは舟下り?)。

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半日ツアーを利用しました。1,200バーツ(3,600円)。

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1時間ほど小舟で揺られて川を遡っていくのですが、両岸は草原あるいは畑

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こここそ、話に聞いていた「アジアではカワセミの仲間が電柱に1本ごとにいる」

という地域ではないか

、、、と、最近バードウォッチャー熱がぶり返した二人は左右をくまなく探すのですが、カワセミどころか、めぼしい鳥の姿もあまり見られず、見えるのは相変わらずハト、たまにチドリ。

着いた先は少数民族カレン族の村(首長カレン族ではありません)。
ここにはエレファント・キャンプがあり、そうです!ゾウさんに乗れるのです

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家先で織物などの手工芸品を作るカレン族の家々の間を、ゾウに揺られてお散歩30分

Sscn2049 私達が乗った(車がコワイ)ゾウ

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次々に欧米人の観光客もゾウ乗りにやってきて、なかなかうまく考えられています。

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村の男たちはゾウ使いの仕事、女たちは手工芸作り。合間合間に田んぼや畑作、という生活スタイルだそうで、広がるのはのどかな田畑の広がる田園風景。

Sscn2048 田んぼとタバコ畑

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その昔、国境を越えてタイにやってきた少数民族の立場は難しそうですが、この村はこんなやり方で生計をたてているらしく、子供たちの生活ぶりも表情も豊かそうでした。

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ゾウは、背が高いのでコワイという話も聞いたのですが、このくらい乗る分にはへいちゃら。もっと乗っていたかったくらい。
私達の乗ったゾウは車がこわいらしくて、車が来るたび側道に寄るので、乗ってる私達もゆらゆらと不安定に。
ゾウにもいろいろあるんだなあ~。

帰りもゆったり舟ツアー。

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ひさびさにのんびりした一日でした。

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ドーイ・トゥン・パレスの完成された世界

2月3日

Doi Tung Palace

Mae Fah Luang Foundation under Mae Fah Luang District, Chiang Rai 57240入場料 庭園90バーツ
    離宮90バーツ

ここは現王様のお母様、皇太后の離宮だったところ。

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スイスに滞在した経験がありスイスがお気に入りだった皇太后が、晩年を過ごした離宮だそうですが、ここの素晴らしさは、全体が皇太后の深い考えのもとに作られた地域プロジェクトであるということ。

ここら辺一体は黄金の三角地帯と呼ばれるかつては麻薬取引の中心地でもあった地域周辺なのですが、土地の人々の貧困や病気、地域の荒廃を防ぐために、皇太后自らの財産を投じ、地域の発展のためのプロジェクトの一環として作られたのだそうです。

離宮

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離宮も木造建築で趣きがありますが、庭のすばらしさは群を抜いています。

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皇太后ご自身もガーデニングがお好きだったようで、実際にスコップを持ち花を植えるお写真が何枚も飾られていました。使っていらしたスコップやガーデン用具も。

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その庭園に、バラがあると聞いて、はるばるここまで飛行機を飛ばしてきてしまった私。
またバラ好き妻モード、全開です!

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そして、この庭は、ヨーロッパやイギリスに名園を訪ねて歩いたガーデン好きの私の心をも、とても満足させてくれる素晴らしい庭でした。

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その色使いの妙、間の取り方、小道の流れ。
何もかも計算しつくされ、なおかつ今も変化しつつ保存しつつ、きちんと手入れされています。

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バラもバラだけではなく、他の花々の合間合間にさりげなく主張せず取り入れられていて、かといって、しっかりとバラのコーナーとして確保されています。

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何より、バラの色つやの良いこと!花の立派なこと!

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タイに、アジアに、こんなにも立派なバラの花を見ることが出来るとはマレーシアの高原で実際にバラを見られても、まだ思ってはいませんでした。

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マレーシアのバラはどこか、けなげに背伸びをしている様子があったのです。
熱帯地域の焼け付く日差しを遮断する屋根や紗に必ず覆われて、花も知っている花でもやや小ぶりでした。

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でもここ、ドーイ・トゥン・パレスのバラは違います。
ここタイが、ヨーロッパや他の温帯地域とどこが違うの?と言いたげに凛々しく、華やかに、自分の美しさを青空の下、りんと誇って咲いていました。

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それが何より驚きでした。
タイ北部の高原とはいえ、気温は2月で24℃ほどはあったかと思います。
陽が照るとカンカンで、肌もじりじり焼けるようでした。

別のコーナー

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そのせいでしょうか、バラはメイン・ガーデンの中央部にはなく、両端の区画に配置されていました。そこは他の木々がやや陰を落とし、少し日射しを遮る役目もしているようでした。これもこの庭の計算された技なのでしょう。

個人的に印象的だった風景。
椰子の木とバラ

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ブルーが基調のメイン・ガーデンは離宮の真下にあり、皇太后も朝夕、バルコニーから眺めていらしたことでしょう。

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追記:

実はここへ行くのがちょっと大変でした。

ローカルバス、第一ターミナル5番線から出発、支払はバスの中で。

Sscn1932 バスの親子、ローカルバスなので、家族連れが多いです。

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ここはチェンラーイからローカルバスで1時間ほどのBan Huay Khraiで下車(30バーツ)。そこからはあとは自力。といってもそこはアジア。

オートバイや乗合自動車のソンテオが待ちかまえています。

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ソンテオは相乗り自動車なのですが、相乗り者がいないと全額自前。今回も全額600バーツを私達が払いました。でも600バーツに往復分と待ち時間が含まれます。

ソンテオ

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これが実は後ろはこんな風に開いたままで、山道をぐんぐん登っていくと振り落とされそうでコワイのです~。

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マレーシアの鳥

Birds in Malaysia

ご要望があったので、ここらで鳥の特集

しばしば本人たちも忘れがちなのですが、実は私達はバードウォッチャーでもあったのでした。
マレーシアで見た鳥のまとめです。
写真は夫まさき、Canon Eos Kissにて撮影。

Birds of Cameron Highland, Malaysia

Rose Valley (ローズ・バレー)にて
Ruby Cheeked Sunbird (だと思うんだけど。)

Rosevaiiey2s

Rose centre (ローズ・センター)にて
Crimaon Sunbird (Female?)(これも推測。)

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Agrotechnology Park(農業技術公園)にて
Magpie-robin(ことさら美しい声で朝晩鳴いていました。)

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私のコンパクト・デジカメ写真とは違って、やっぱり良い出来だわ。

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いざチェンラーイへ

2月2日

さあ、またエアアジアの旅。

バンコクから北へ600km離れたチェンラーイまで、一気に飛びます。
ミジンコ運動の始まり

600kmですが1,577.58バーツ(4,732円)。バスなら13時間かかる距離です。

チェンラーイは、タイの友人の友人が絶賛する街。(チェンマイは全然ダメ、行く必要ないとのことですが。)
来るのが楽しみでした。
そして、いざ到着すると、本当にこじんまりして居心地良さそうな地方都市。

上空からみたチェンラーイSscn1925 

ここで滞在するホテルも一風変わっています。
(I-House Chiang rai, 1泊2人朝食込で1,230円)

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ネットで評判が良かったホテルなんですが、アパートタイプの入り口。
でも中はちゃんとトイレ、シャワー付き。
言ったら、湯沸かしポットも貸してくれました。

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驚いたことに朝、朝食をとりに行くと日本女性の滞在者が数人。我々の隣の部屋みたいです。
隠れ家的なホテル。
朝食もタイ式ワンタンのスープ仕立てが1ボールだけなんですが、それがまた軽めでちょうど良い感じ。

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チェンラーイの食事は、バンコクとはまた違った、とっても軽めの味付けで、我々の疲れた(!)胃にはとても優しく、口に合います。

チェンラーイのシンボル、時計塔

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前夜は近くの食堂で思わず麺を注文。
夫はエビ麺(30バーツ)、私は豚麺(25バーツ)。
麺も、きしめんのような幅広麺、春雨のような細麺、そして中華麺と3種類選べます。
私達はこの日は中華麺。

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私達のチェンラーイ滞在が始まりました。

ワット・プラケオ

バンコクのエメラルド仏とよく似た、エメラルド仏を奉っています。

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ワット・プラシン

敷地の中にバラも植わっていました。

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2012.02.02

アユタヤに沈む日

2月1日

Sscn1522_2 アユタヤで見た鳥たち

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アユタヤ
世界遺産にもなっているこの有名な観光地。

ガイドブックには「たび重なるビルマとの戦いのため、徹底的に破壊され見るべきものは残っていない」「跡形もなく破壊された」との言葉がならび、何がどう存在して世界遺産なのか、行くまではアユタヤのイメージをつかむことができませんでした。

それが、、、一歩足を踏み入れた途端、いきなり心をわしづかみにされました。

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広大なアユタヤの草地に点在するレンガの建物群、正確には建物群の廃墟。

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かつては王宮だったり寺院だったりお墓だったりした天をつくほどの建造物が、見渡す限りの果ての果てまでただその礎や柱、仏塔を残すのみのレンガ色の廃墟となって、目の前に展開してました。

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ここはかつては東洋でも屈指の繁栄をきわめた王都

ヨーロッパの商船のみならず徳川家康時代の御朱印船も往来し、日本人山田長政が地方長官として活躍したと伝えられる地。

それが今は広々とした鳥のさえずる一面の緑地となり、延々延々、ひたすらくずれかけたレンガ色の遺跡群になっているのです。

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森に浸食され自然に覆い隠されて歴史から消えていったたアンコールワットとはまた違って、人間によって作られ人間によって壊される、破壊と建設の人類の歴史、その無常観を見た思いでした。

ここへはツアーを使わず、交通機関を使って行きました。
BTSサパーン・クワイ駅から北バスターミナルまでタクシー49バーツ(150円)。
北バスターミナルからは、アユタヤ行きエアコンバス。

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23番窓口でチケット購入、48バーツ(150円)。113番ターミナル10:00発。アユタヤ着、11:30。
アユタヤではレンタサイクル、1台一日、40バーツ(120円)。

デポジット300バーツ取られますが、返却時に返ってきます。

レンタサイクル。これが大正解でした。

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真っ平らのアユタヤは、一度自転車に乗ってしまったら、どこまでも行ける感じです。
日差しはきつかったのですが、風を切って自転車で快走~。

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最初に概要をつかもうと日本の援助で作られたというアユタヤ歴史研究センターに行きましたが、入場料100バーツも払ってほとんど中身がなく、建物だけ立派という印象。

アユタヤの寝仏さま、ワット・ローカヤースッターにて

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この寝仏も破壊されたようですが、その後復元されました。

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その背後に広がるのも無惨に破壊されたいにしえの寺院跡と仏塔。

ワット・プラ・シー・サンペット
(通常は50バーツ必要ですが、この日は無料でした。)

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ワット・プラ・シー・サンペットの3つの塔は、アユタヤ歴代の3王のお墓。
これだけの破壊の中で、青空を突き刺すように3つ揃って並ぶ姿が印象的です。

敷地内の風景は、どこかで見たような原風景。
ローマのフォロロマーノ、ギリシャ遺跡を思わせます。

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ここは2011年秋の水害がひどかったらしく、遺跡下部には土汚れがあり、何より塔自体が傾いて、立ち入り禁止区域があちこちに設けられていました。

ワット・プラ・ラーム
遠くからも目立つひときわ大きな塔(チェーディ)が立っています。

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ワット・マハータート
(ここも通常は50バーツ。この日は無料。)

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ビルマ軍の度重なる侵略は、徹底した破壊を伴いました。
かつては寺院をぐるりと取り囲んでいた仏像群は、ことごとく頭部を破壊され、上体、あるいは台座のみになっています。

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ワット・マハータートは、切り落とされた仏像の頭部が年月と共に木の根に巻き込まれた仏様で有名な寺院。

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寺院自体もまた広大な廃墟でした。

ワット・ラーチャプーラナ

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入場料50バーツ。
ここでは本日無料と書いてなく受付にも人が居たので夫が払ったところ、チケットもくれず二人の男はなにやら変な様子。
不審に思った夫が「領収証!」と日本語で強く請求したら照れたようにお金を戻したそう。

他と同じくここも無料だったようですが、それにつけ込んで様子のわからない観光客からお金をとっていたみたいです。やっぱり観光地は油断がならない。それにしても返してくれて良かった。たまたま道路で事故があり、パトカー等が近くにいたことも幸いしたみたいです。

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ここはプラーンと呼ばれるクメール式仏塔で有名。
確かにアンコールワットを思わせる彫り物が。
私のお気に入り、ガルーダもがんばっています。

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帰りはまた、Naresuan通りから出るバンコク行きバスで、48バーツ(150円)。来たときと同じように北バスターミナルが終着駅です。

帰りのバスの中から夕陽が見えました。
アユタヤへの道路沿いには日本の工場も多く、やはり秋の水害にも遭ったのでしょうか。残骸が残り、道路が今も浸水している場所もありました。

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日は沈み、そしてまた昇る。
アユタヤの王朝はほろびても、人間の暮らしは自然と共に、こうして延々と続いていきます。

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2012.02.01

やっとバンコク観光

1月31日

バンコクに着いてもう4日目だというのに、かわるがわるダウンしてほとんど観光もせず、私達はホテルで寝てすごす日々でした。

夫が2日、私が2日。

おかげさまでバンコクでとったホテルはそれなりに快適で(友人との待ち合わせのために、見栄はって(?)ちょっと良いホテルだったから)、ゆっくり休養できました。

President Palace Hotel

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でもこれでも二人で朝食付き1泊6,269円ですよ~。(見栄はる値段じゃありませんね。)

バスタブの他にシャワールーム、ネットもサクサク、NHKの衛星放送も日本を出発してから初めて見られました。
あまりに気に入ったので、滞在も延長~。
言ったら明日から日本の新聞も入れてくれるそう。早くに言えば良かった。でもウンウン言っててそれどころじゃなかったのでした。

さて、今日こそ観光です。
まだ本調子ではないので、とりあえず、近場。
で、バンコクに来たらこれでしょう~。

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ワット・プラケオ、別名エメラルド寺院

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王室の寺院で、エメラルド色に光り輝くご本尊を安置しています。ご本尊の写真は禁止なので本堂だけですが。でも本堂も光り輝く、タイ風寺院。

光り輝くといえば、その向かいには黄金の仏塔、プラ・シー・ラタナー・チェーディー

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お気に入りはこんな方々。

境内を見守るヤック

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エメラルド寺院を支えるのは嘴があり羽があるのでガルーダでしょうか。
蛇をひっぱってさらに本堂を支えています。

別の仏塔を支えるのもこんな方々。

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観光客がまねをしていました。

エメラルド寺院と同じ区画の奥には、現在はレセプション・ホールとしてのみ使われているチャックリー宮殿。ヨーロッパの宮殿のようですが、屋根を見ると確かにタイ様式。

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午後は歩いて500mほど南にあるワット・ポーへ。
ここで有名なのは巨大に光り輝く寝仏

柱がじゃましてなかなか全体像を拝めません。

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足下からやっと全身が。

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おみ足も立派です。裏に書かれているのはバラモン教の真理だそう。

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寝仏の御後ろ頭は、南国の果物に似ています。実際シャカトウという果物があるそうですが。

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行き帰りはBTSサーパーン・タークシン駅からの水上交通、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートを利用しました。

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青い旗のボートは観光向けで150Bもするため、オレンジ色の旗の急行船で(13B)。

かつては東洋のベニスと言われたバンコクの面影を感じながら、川風に吹かれて、気持ちのいい往復でした。

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私達のホテルはBTSナーナー駅から歩いてすぐ。
BTSは、高架のスカイトレインで、渋滞の多いバンコクでは重宝な乗り物です。

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私達はホテルのもよりの駅がBTSだし、バンコクには数日滞在するので使えるだろうと、回数券に該当する30ディ・スマートパスの25回利用券を購入しています。

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ところが、、、

二人で4日もダウンしてしまったので、25回どころか、今のところまだ7回しか使っていません。

ダウンしたのは想定外だからしょうがないといえばしょうがないけど、もったいなかったあ~。

おもちゃのカエル、じゃなくて本物。ちゃんとエサをもらっていました。ワット・プラケオで。

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